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"近代日本教科書には‘独島(トクト)は日本の領土’表記なし"

登録:2012-08-29 07:45 修正:2013-01-29 10:57

原文入力:2012/08//28 21:33(1382字)

←岡村松太郎の<新撰地誌>に収録された日本総図(1887年)は日本周辺の島を横線で表記して日本領土であることを明らかにしているが、鬱陵島(ウルルンド)と独島はわが方の海域を示す横線内に含まれている。

独立記念館 新資料 公開
近代日本教科書 5種・地理附図 2点

台湾・沖縄などは表記しているが
独島 別途表示がなかったり含まれず
記念館 "日本 主張 根拠ないことを立証"
一部学者 "1905年以前 ほとんど無表記"

  独島を我が国の海域側の島と表現したり、日本領土だと明記しなかった近代日本教科書と地理附図が多数公開された。

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/549130.html

  独立記念館は28日、日本が1886~1925年に出した教科書5種と地理附図2点を公開した。 教科書は△日本文部省が出した<小学地理用新地図>(1905年) △文部省検定<日本史要 巻上>(1886年) △文部省検定<小学地理1・2巻>(1900年) △岡村松太郎編纂<新撰地誌 1巻>(1887年) △大槻修二 著<日本地誌要略 1・4巻>(1878年)だ。 地理附図は△青木恒三郎 著<分邦詳密日本地図>(1888年) △東京開成館 製作<標準日本地図>(1925年)だ。

  <新撰地誌>に収録された‘日本総図’は日本周辺の島を横線で表記して日本領土であることを明らかにしたが、鬱陵島と独島はわが方の領土に続く横線内に含まれている。 <小学地理用新地図>に載せられた‘大日本帝国全図’は琉球(沖縄)の付属島と1894年から植民地化した台湾、日本北部の千島列島までを日本領土として表示したが、独島は含んでいない。 <日本史要>も対馬・沖縄などを自国領土だと表示しながらも独島は別に表記しなかった。

  ユン・ソヨン独立記念館研究委員は「この資料は独島が歴史的固有領土という日本の主張に全く根拠がなく、むしろ韓国の固有領土という事実を証明している」として「日本は独島を島根県に強制編入した1905年、露日戦争の時に独島を強制的に占領する前まで独島に対する領土意識がなかったものと判断される」と語った。

  これと関連して一部学者は‘独島が私たちの領土’という点を後押しする決定的な証拠と見るには限界があるという見解を明らかにした。 日本古地図の専門家として知られるシム・ジョンボ、ソ・ウォンデ教授は「決定的証拠になるのは国家の意思決定と関連した公文書に添付された官撰地図であり、独島に対する領有権がないということに言及したり、韓国領と表記した場合だが、そういうものは今回の資料にはない」と明らかにした。 東北アジア歴史財団研究委員であるクァク・ジンオ博士も「日本は1905年2月22日島根県告示で独島が日本に編入されたと主張するが、それ以前の日本教科書は独島についてほとんど表記していなかった」として「今回公開された資料も同様に見える」と分析した。

天安(チョナン)/ソン・インゴル記者、ノ・ヒョンソク記者 igsong@hani.co.kr,古地図写真 独立記念館提供

原文: 訳J.S