原文入力:2012/08/28 08:24(1413字)
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アン・テヒ、退任48日後 セヌリ党へ…政治刷新特別委員長に
民主弁護士会など "政治中立義務違反…国民が判決を信じられるか"
アン前最高裁判事 "私も悩んだ部分…直接政治をするわけではない"
アン・テヒ(写真)前最高裁判事が退任48日目の27日、朴槿恵セヌリ党大統領候補キャンプに合流して、最高裁判事の政治的中立義務に違反したという批判が出ている。 また、わが国の社会紛争の最終審判者である最高裁判事の地位を政党組織に服属させたという指摘も出ている。 アン前最高裁判事はこの日セヌリ党政治刷新特別委員会委員長に任命された。
民主社会のための弁護士会(民弁)パク・ジュミン事務局長は「最高裁判事が退任直後に特定政党に行くならば、彼が最高裁判事である時に行った判決を国民が信じることができようか」として「前職最高裁判事が特定政党に行ったとなれば選挙管理の中立性も疑いを受けざるをえない。 選挙を控えて行ったことは本当に深刻な問題」と憂慮した。
最高裁判事は‘最後の審判者’として社会各分野に多大な影響力を及ぼすという点で高度な政治的中立性を要求される職責だ。 米国で最高裁判事の任期を終身としていることもこれと関係がなくはない。 歴代最高裁判事の中で退任直後に特定政党の大統領候補キャンプへ直行したのはアン前最高裁判事が初めてだ。
大韓弁護士協会ノ・ヨンヒ スポークスマンは 「最高裁判事は退任後にもある程度の政治的中立を守らなければならない」として「最高裁判事の席を踏み台としたのではないかという憂慮を抱く」と話した。
一線検事も遺憾を表明した。 在京地検のある検事は「尊敬される検事だったのにそのまま中立を守って欲しかった、残念だ」と話した。 ハン・インソプ ソウル大法大教授はツイッターに「最高裁判事は行政府から独立しているという信頼を確保しなければならない」として 「(最高裁判事時期の)判決の中立性に対する誤解を避けるためにも退任後一定期間は政党加入しないことが望ましく、その点でアン・テヒ(の行動は)残念だ」と書いた。
これと関連してアン前最高裁判事は「私も悩んだ部分であり、そのような批判がありうる」としつつも「だが(政治刷新特別委委員長職の受諾は)党利党略ではなく国と大義のためにする仕事だ。 (政治刷新特別委は)私が選挙運動をするわけでもなく、直接的な政治でもない」と話した。
アン前最高裁判事は2003年最高検察庁中央捜査部長として大統領競選資金捜査を指揮し‘車載金銭取引事件’と呼ばれたハンナラ党の不法大統領競選資金事件を捜査した人物だ。 朴槿恵候補は去る7月からアン前最高裁判事に2度も直接会うなど、彼を迎え入れるのに精魂を込めたと伝えられた。 側近であるヒョン・ギファン前議員が公認金品授受疑惑にまきこまれるなど刷新ドライブにブレーキがかかった状況で‘腐敗根絶’意志を再び見せる‘会心のカード’と判断したようだ。 チョ・ヘジョン、ユン・ヒョンジュン、キム・ウォンチョル記者 zesty@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/548995.html 訳J.S