原文入力:2012/08/15 13:33(1649字)
←【ソウル=ニューシス】13日午前11時22分頃、ソウル鍾路区(チョンノグ)景福宮(キョンボックン)横の現代美術館新築工事現場地下2階で発生した火災現場から黒煙が上がっている。 今回の火災で発生した黒い煙が光化門(クァンファムン)一帯を覆い、一時は消防車が現場接近に困難を来たした。
ネチズン、イ・ミョンバク大統領の“速度戦”が原因と指摘
施工者GS建設の安全不感症も問題と批判
4人の死亡者と20人余りの負傷者を出した現代美術館工事現場火災が無理な工期短縮のためという情況が明らかになるや、ネチズンたちの批判が熱い。特にイ・ミョンバク大統領の任期内に無理に工事を完了しようとしたという工事関係者の証言と、来る10月末に大統領が出席するプレオープンイベントが開かれる予定だったということが明らかになるや、イ大統領の相も変らぬ“速度戦”が人命被害を呼んだという指摘が出ている。
@if****はツイッターに「このようなマインドのために、(イ大統領が)現代(ヒョンデ)時代に建設した漣川(ヨンチョン)ダムも崩壊したし、清渓川(チョンゲチョン)も未完成の状態で任期内に完工したし、4大河川も同じだった。 イ・ミョンバクはいつもこういうやり方だ」と書いた。 @joon***は「崇礼門(スンネムン)の火災(訳注:2008年2月)、現代美術館火災、全て展示効果をねらった拙速主義、文化と歴史を政権の戦利品程度に考える浅はかな反人文主義の所産。イ・ミョンバクとパク・クネに代表される者達の基本メンタルだ」と皮肉った。 @nabiwa*****は「イ・ミョンバクは4大河川事業の過程や今回の美術館工事現場で亡くなった人々に対してもヨンサン惨事でも双龍(サンヨン)自動車の大量解雇で自殺した22人の人たちに対しても、哀悼の言葉一言もない。 やることが、原発事故で亡くなった人や待避所で生活する難民に哀悼の言葉一言ない日本の政治家とおんなじだ」と批判した。
一方、今回の工事の施工を引き受けたGS建設の安全不感症に対する批判の声も高い。 14日に遺族と業者および消防関係者たちが行なった現場鑑識の結果(<ハンギョレ> 15日付10面「工事現場、漆黒の中の迷路“助かった人はよく抜け出せたものだ”」)、工事現場は通路を探すのが困難なほど複雑に入り組んだ迷路のようだったし、出口へと案内する誘導灯も殆どなかった。 また、ペイントやスチロフォームなどの引火物質もあちこちに転がっていた。
昨年4月イ・ミギョン議員が分析した「100大建設業者基準2007年~2010年建設現場の死亡者数現況資料」を見れば、この期間に発生した建設現場死亡者数は計635人だ。 業者別死亡者数は現代建設が58人で1位を記録し、GS建設が35人で3位に上がっている。
民主労総と韓国労総などが参加した「労災死亡対策のための共同キャンペーン団」は2010年GS建設を「2010 最悪の殺人企業」に選定している。 2009年一年間に議政府(ウィジョンブ)軽電鉄事故で5人が死亡するなど、GS建設で14人の労働者が死亡したためだ。
あるネチズンは自分のツイッターに「大型建設現場の災害に必ず登場するGS建設... にもかかわらず官給工事を絶えず受注する、実にとんでもない世の中にとんでもない会社 GS!」と批判した。
ツイッターID@stone*****は「現代美術館が完工したあと、人々はそこで死んだ4人の労働者を記憶するだろうか? 彼らの労苦を称える慰霊碑などを建てるつもりがあるだろうか?」として苦々しい心境を示した。
チョン・ファンボン記者 bonge@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/547183.html 訳A.K