本文に移動

パク・ウォンスン市長「美術館火災、大統領任期内完工追求の結果」

原文入力:2012/08/14 15:50(1157字)

←パク・ウォンスン ソウル市長

SNSに書く
「任期中工事完了の原則廃棄・・・綿密な仕上げがより重要」
国立現代美術館ソウル館火災事件を批判
「しいて自分の任期中に終わらせる必要なし」

  ラジオ インタビューで「堰やダムで自然な川の水の流れを妨げたことが緑藻現象の原因」として政府の4大河川事業を遠回しに批判したパク・ウォンスン ソウル市長が、今度はソウル鍾路区(チョンノグ)の慶福宮(キョンボックン)横の国立現代美術館ソウル館新築工事現場で発生した火災と関連して「任期内に工事を終わらせることより、綿密にちゃんと作品を作り上げることが重要だ」として苦言を呈した。

  パク市長は14日午前、自分のフェイスブックに「朝刊ニュースによれば“4年の工事を20ヶ月でやろうとして”引き起こされた事故だという。 これもイ・ミョンバク大統領の任期中に終わらせようとしていたものだそうだ」としてこのように書いた。

  パク市長は1980年代に弁護士だったころ、弁論を引き受けた交通事故の被告人が「建設会社の幹部で、全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領の任期中にソウル 瑞草区(ソチョグ)の≪芸術の殿堂≫の工事を終わらせなければならないので」という嘆願書を持ってきて提出してくれと言ったとして、「それを見て苦笑した」と回顧した。 全斗煥大統領は芸術の殿堂の音楽堂前に置かれた岩に「文化芸術の暢達」という字句を、退任10日前の1988年2月15日に書き残した。

  パク・ウォンスン市長はさらに、スペイン バルセロナの建築家ガウディのサグラダ・ファミリア聖堂とドイツのケルン大聖堂など数百年かけて工事をしている西洋建築物に言及し「(これらは)非常に綿密に工事を進めてまともに仕上げをする」として、ソウル市も自分が市長になってから「“任期中に工事を終わらせる”という原則を廃棄した」と強調した。

  パク市長はまた「ビジョンを立てて仕事を始め綿密に処理してまともに作品を作り上げることが重要であって、それを強いて自分の任期中に終わらせなければならないという法はない。『任期中に何をした市長として記憶されたいか』という問いに対してはいつも『何もしなかった市長として記憶されたい』と答えている」と書き、「こんがらがったソウル市政を正して、原則と常識、正常性と合理性に基づいた軌道上に乗せることが私の役割だと信じている」と付け加えた。

パク・キヨン記者 xeno@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/547051.html 訳A.K