原文入力:2012/08/10 10:25(1482字)
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大統領府 "欝陵(ウルルン)島訪問後、天候が許せば訪問予定"
訪問すれば現職大統領として史上初の訪問…日本は抗議を計画
李明博大統領が10日、現職大統領としては憲政史上初めて独島(ドクト)を訪問する予定だ。
大統領府高位関係者はこの日午前「李大統領が本日、鬱陵島(ウルルンド)を訪問する予定」としつつ「鬱陵島訪問のついでに天候が許せば独島(ドクト)も訪問すると理解している」と話した。 この関係者は「チェ・グァンシク文化体育観光部長官、ユ・ヨンスク環境部長官らが同行する」として「李大統領は鬱陵島が親環境的でよく保存しなければならないという点に言及する予定」と付け加えた。 李大統領は気象条件が悪化しない場合には鬱陵島と独島などを視察し午後6時頃にソウルに戻る予定だ。
我が国の現職大統領が独島を訪問するのは憲政史上初めてだ。 別の大統領府関係者は「朴正熙大統領が在任中に鬱陵島を訪問したことはあると理解している」としつつも「現職大統領が独島を訪問するのは今回が初めてだろう」と説明した。李大統領の鬱陵島訪問の途には小説家イ・ムンニョル氏とキム・ジュヨン氏も同行することが分かった。
李大統領の独島行が実現すれば、独島領有権問題が激化し韓国・日本関係も梗塞するものと見られる。 これと関連して日本政府は李大統領の独島訪問が韓・日関係を悪化させると抗議し、訪問を強行する場合、武藤正敏 駐韓日本大使を召還する方針だと日本言論が伝えた。
李大統領が独島を電撃訪問することにしたのは野田内閣の右傾化の動きと密接な関連があると見られる。 日本は2009年9月にスタートした鳩山由紀夫内閣が東アジア共同体論を主張し我が国とも蜜月関係を維持したが、野田内閣になった以後には右傾化の道を歩んできた。 昨年12月の韓日首脳会談で従軍慰安婦問題が大きくなり、日本が独島問題公論化を試みながら両国関係は急速に悪化した。
日本は最近にも韓国外交白書の独島表記に抗議するなど独島問題に対する攻勢の強度を高めた。 駐韓日本大使館は8日、外交通商部に電話をかけ「2012年版外交白書に竹島(独島(ドクト)の日本式名称)を韓国領土と表現したことは日本の見解と合わない」として、撤回を要求した。 今まで日本が韓国の外交白書を問題にしたことはなかった。 日本政府は「日本固有の領土である竹島を韓国が軍事訓練地域に指定することはあってはならない」として軍事訓練地域指定の取消も要求した。
李大統領の独島訪問計画はこの日、日本言論を通じて先に知らされた。 日本<時事通信>は消息筋を引用して「李大統領が10日、韓国と日本が領有権を争っている独島を訪問する予定だと知らされた」として「韓国の国務総理や長官が独島を訪問したことはあるが、大統領が独島を訪問するのは歴史上初めてだ」と伝えた。 <読売新聞>インターネット版も日本政府消息筋を引用して「李大統領が独島訪問を断行すれば、韓国・日本関係に致命的な悪影響を及ぼすことはが避けられない」として「日本政府は(独島訪問)直前まで外交経路を通じて韓国側を説得し(独島訪問)計画中断を要求する計画」と伝えた。
ユ・ガンムン記者 moon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/546566.html 訳J.S