原文入力:2012/07/31 23:01(1979字)
←貯蓄銀行から金品を受け取った疑いで逮捕令状が発給されたパク・チウォン民主統合党院内代表(中)が31日午後ソウル、瑞草洞(ソチョドン)の最高検察庁に自主的に出頭している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
8月政局 新局面
"8月国会を失踪させることはできない"
セヌリに合意遵守 圧迫
与党‘拒否名分’無くなり苦境
‘防弾国会’論難の中心にあったパク・チウォン統合民主党院内代表が31日自ら検察に出頭する‘勝負の賭け’に出たことにより、与野党の激しい対立が予想された政界も新局面を迎えることになった。 パク院内代表の自主出頭で負担を減らすことになった民主党は、検察とセヌリ党に対する批判水位を高めて‘強攻モード’に切り替えた。
セヌリ党は‘晩時之歎(時既に遅し)’として歓迎しながらも、今後の検察の対応と8月臨時国会日程などを巡り苦境に陥った。 民主党の8月国会開院と与野党合意事項履行要求を‘防弾国会’として無視する名分が消えたためだ。
■ 否定的世論に負担を感じた模様
パク院内代表は前日の30日、議員総会で所属議員が異口同音に‘逮捕同意案処理反対’で同意を集め、「議員が本当にありがとう」と答えたという。 彼のある側近は「党と議員の団結された姿を確認して、むしろ自身が党に負担をかける状況に対して深く悩んだようだ」と話した。‘防弾国会’という否定的世論が高まる中で、党の大統領選挙日程や8月臨時国会懸案が自身の逮捕同意案処理問題で全て埋められてしまう現実に困惑したということだ。
議員の全面的な支持により名分も確保したので、検察出頭自体で被る政治的打撃が大きくないという判断も作用しているようだ。
彼が言論に明らかにした出頭理由も徹底的に名分を前面に出したものだった。
彼は 「緊急な民生懸案処理のために8月国会が必要だが、私の問題によって失踪させることはできない」として「民間人不法査察に関する国政調査と内谷洞(ネゴクトン)私邸特検など与野党合意事項も守られなければならず、民主党大統領選候補競選にも支障を与えてはならない」と強調した。
■ 拘束捜査は現実的に難しい公算
この日公開されたパク院内代表の容疑を見れば、法曹界と政界では拘束捜査が容易ではないという観測が出ている。
検察の事前拘束令状請求可否はパク院内代表が受けている8000万ウォン収賄疑惑の中で宝海(ボヘ)貯蓄銀行から受け取ったという3000万ウォンの性格をどのように規定するかに掛かっていている。
国会法司委員(公務員)身分で検察捜査宥和請託の代価として受け取った‘わいろ’(斡旋受賂罪)と見れば拘束令状を請求するだろうが、法司委員としての影響力行使を立証することは容易でなく‘斡旋収財罪’を適用すれば相対的に金額が少なく令状請求は容易でない。
斡旋収賄を適用して検察が事前拘束令状を請求してもその次の段階がある。
令状が請求されればパク院内代表に対する令状実質審査が開かれることになるが、8月臨時国会が早ければ土曜日である4日、遅くとも6日からは開かれる予定だ。 会期中に令状実質審査を開くためには裁判所が再び逮捕同意要求書を国会に送らなければならない。
去る7月11日チョン・ドゥオン議員の逮捕同意案表決の時と同じ状況になるということだ。 セヌリ党の相当数議員がチョン議員の逮捕同意案に反対して否決させた前例があり、パク院内代表の同意案だけを可決させるには政治的負担が大きくならざるをえない。
■ 民主党、検察・与党 攻勢に‘手綱’
民主党はパク院内代表の出頭後、検察とセヌリ党に対する攻勢強度を高めた。
パク・ヨンジン民主党スポークスマンはこの日、出頭直後に論評して「朴正熙が1979年10月共和党と維新政友会の手を借りて野党代表である金泳三を除名したように、朴槿恵セヌリ党議員は政治検察の手を借りて野党院内代表の首を打とうとしている」として「金泳三の除名が朴正熙独裁没落の開始だったように、パク院内代表の逮捕同意に先頭に立った朴槿恵議員とセヌリ党没落の開始だという点を警告する」と明らかにした。
パク・ヨンソン民主党議員は 「BBKニセ手紙事件などで民主党を固く締めつけようとした当時の担当部長検事が、今はパク院内代表に対する捜査を指揮している最高検察庁中央捜査部長」とし検察を非難した。
ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/545097.html 訳J.S