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政府、中国に‘キム・ヨンファン拷問’一歩遅れて強硬対応

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/545069.html

原文入力:2012/07/31 22:56(1296字)

"服役者625人全員 領事面談" 消極対応
批判に押されて急旋回
韓-中外交 葛藤に飛び火する可能性

 キム・ヨンファン氏が中国当局に逮捕された当時、拷問にあったという主張を根拠に韓国政府が中国に収監中の韓国人服役者625人全員を領事面談して苛酷行為の有無を把握することにした。 自国民保護に消極的だという批判世論に押された政府が、一歩遅れて強硬対応するということだが、中国当局のキム・ヨンファン氏拘禁に始まった問題が拷問論議を経て韓-中外交葛藤に広がる状況だ。

 チョ・テヨン外交通商部スポークスマンは31日声明を通じて 「政府はこの間中国に(キム・ヨンファン氏事件に対する)真相調査と謝罪および責任者処罰、再発防止などを厳重に要求してきたし、今後も中国側にこの問題を持続的に提起していく」としながらこのような方針を明らかにした。

 外国の服役者全員に対して領事面談を推進することは外交的に異例なことで、‘外交当局が国民の人権侵害事例に消極的に対応している’という世論の叱責を意識して一歩遅れて強硬対応策を出したものと分析される。

 チョ スポークスマンは続けて「キム・ヨンファン氏が国連および多者次元で国際人権機構の個人陳情制度を活用して拷問問題を提起する場合、積極支援する」と話した。 キム・ヨンファン釈放対策委は国連人権理事会の‘恣意的拘禁に関する実務グループ’と‘拷問に関する特別報告官’にキム氏問題を陳情した状態だ。

 中国側の態度を見れば、今回の方針にも正面から反発する可能性が高い。 中国外交部スポークスマン室はこの日、キム氏の拷問主張に対して「中国の主管部門(国家安全部)が今回の事件を処理する過程で、韓国人事件連座者(キム・ヨンファン氏などを指す)の合法的な権益を保障した」として全面否認したためだ。

 政府はキム氏問題と関連してこの間‘静かな外交’を推進してきた。 政府は去る6月11日、キム氏に中国拘置所で領事面談する際 「拷問にあった」という陳述を聞いていながら非公開で中国に事実確認要請をした以外には特別な措置を取らなかった。 キム氏が帰国した後に記者会見等を通して再び拷問されたと主張した時も 「中国に再び事実確認要請をしただけで答弁を聞いてから後続措置を出す」という立場を繰り返していた。 しかし中国がキム氏の主張に知らぬフリで一貫し、報道機関と政界で 「当局が中国との外交摩擦を憂慮して国民の人権侵害事例に声を上げようとしない」という批判が出ると中国側の態度変化を引き出すために強硬カードを取り出したものと見られる。

 ハ・テギョン セヌリ党議員はこの日‘キム・ヨンファン氏など韓国人4人に対する拷問と過酷行為真相究明および再発防止要求決議案’を代表発議した。

パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr

原文: 訳J.S