記事登録:2012/07/31 09:58(1346字)
←稼動中断された霊光(ヨングァン)原子力発電所6号機
霊光(ヨングァン)原発6号機故障・・・不安感加重
霊光(ヨングァン)原発6号機がまたも停止した。 この日の事故は原子炉の核分裂を制御する制御棒系統に異常兆候が発見されたもので、原発の安全に対する不安感が高まっている。
制御棒は原子炉の安全遮断膜の役割をする。 原子炉の構造を単純化すれば、中性子がウラニウム元素と衝突して核分裂が起き高熱が発生して、その熱でタービンを回し電気を生産する原理だ。 ここで原子炉の安全の核心は核分裂をどのように安定的に制御するかにかかっている。 歴史上最悪の原子力発電所事故と呼ばれる「チェルノブイリ原発事故」もやはり制御棒を一度に抜いた結果、急速に核分裂が起きて生じた事故だった。
しかも霊光原発6号機の頻繁な故障はこのような不安感をより一層加重させる要因だ。 霊光原発6号機は試運転中だった2002年10月の最初の故障を皮切りに、10年間に9回の事故・故障を起こした。 落雷、操作ミスなど些細な事故も多かったが、2008年12月には制御棒の位置についての誤った信号が現れて原発の稼動が中断されたこともある。 <核のない社会のための共同行動>ヤンイ・ウォンヨン状況室局長は「核燃料制御棒は有事の際に最終的に事故を防止する機能を担当するもの」として「今回は幸い原子炉稼動を中断させたが、反対の状況が起こったとすれば、想像するだけでもぞっとするような災難が襲ったかもしれない」と話した。
最近故障が頻繁な韓国型の加圧軽水炉型原子炉に対する問題提起も出てきた。ソウル大原子核工学科のソ・ギュンニョル教授は「霊光原発6号機など最近頻繁に故障を起こしている原子炉は国産化した原子炉」として「電子回路などの部品で頻繁な故障が起きていると見られる」と話した。
これに対して韓国水力原子力(韓水原)の関係者は「制御棒系統に問題が生じればすぐに制御棒が燃料の中に入って核分裂を防ぐように設計されていて、今回の稼動中断は設計通りに作動したもの」として「しかも数多くの制御棒が作動しているので安全には問題がない」と話した。 また、韓水原は今回の故障は国際原子力機構(IAEA)の事故故障0等級に該当するもので、発電所の安全性には何の影響もないと強調した。
一方、原発の安全性に対する疑問が増大するや、知識経済部では困惑の雰囲気が歴然としている。 古里原発1号機の再稼働を推進している状況で起こった原発事故が負担になるということだ。 知識経済部関係者は「地域住民の反対意志は明確で、電力需給状況のために稼動はしなければならないという中でまたも原発事故が起こって困惑している」として「まず今回の事故原因を明確に調査した後、再稼働可否を判断し、釜山(プサン)地域では住民を説得する作業を継続する計画」と話した。
ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/544957.html 訳A.K