記事登録:2012/07/31 09:43(1801字)
←警備業者職員が30日午後、京畿道(キョンギド)安山(アンサン)の半月(パンウォル)工業団地内の自動車部品業者SJM正門で、鉄門に錠ををかけ外部者の出入りを統制している。 安山/リュ・ウジョン記者 wjryu@hani.co.kr
チーム長クラスの投入職員が“告白”
「個人には暴力行使の権限ない」
「労組が先に暴力振るったと言え」
警察調査を前に口裏合わせの疑い
SJM「全く根拠のない主張」
※警備業者:コンテクタス
去る27日京畿道(キョンギド)安山(アンサン)檀園区(タンウォング)の半月(パンウォル)工業団地内の工場籠城場に外注警備業者コンテクタスの職員を投入した(<ハンギョレ> 30日付記事4面)自動車部品会社SJMが、警備業者に暴力鎮圧を指示したという証言が出てきた。 またSJM側がコンテクタス職員に「労組が先に暴力を行使したと警察で述べなさい」と要求するなど、警察調査を控えて“口裏あわせ”を試みたという疑いも提起された。
外注警備業者コンテクタスのチーム長クラス職員は30日、匿名を前提に<ハンギョレ>と会い、「警備員個人には暴力行使のいかなる権限もない」として「警備員を指揮するのは当然元請け会社であって、元請け会社が全てを総括する」と明らかにした。 コンテクタスと契約を結んで籠城場進入を要請した元請け会社はSJMだ。
この職員は「籠城場に対する鎮圧時期・方法に関し元請け会社と警備業者が形式的相談はするが、ほとんど元請け会社の一方的指示により作戦がなされる」と説明した。警備業者は4~10人からなる「フリーティーム」を日雇いで採用し、一人当たり日当7万~8万ウォンを与えて現場に投じるとこの職員は証言した。 またこの職員は「元請け会社の指示を受けたコンテクタスの正職員を通じて、鎮圧方法などについての具体的指示が「フリーティーム」に伝えられる」と話した。
別の私設警備業者関係者もこのような実態を証言した。 名前を伏せてほしいと言ったある警備業者の関係者は「職員をバスに乗せて現場に配置する程度が警備業者が自ら決定できる事項で、それ以後の進入・退却の決定および鎮圧方法などに関しては全面的に元請け業者の指示に従う」と話した。
SJM側が暴力事態に対する責任を避けるために「口裏合わせ」をするよう誘導したという証言も出てきた。 匿名のコンテクタス職員はこの日「警察召還調査を控えた30日、SJM側からコンテクタスのチーム長・室長級職員に対し『労組が先に暴力を行使したので興奮して殴った』と述べるようにと言ってきた」として「『(警察でそのように述べれば)罰金刑程度になるはずだが、罰金はSJMでみな出します』と言った」と話した。 暴力鎮圧指示および口裏合わせの疑いに対してSJM関係者は「全く根拠のない主張だ」と強く反駁した。
しかしSJM労組側は、去る27日明け方、工場の裏門で警備職員の工場進入を指揮するSJM高位幹部の写真を30日公開した。 写真の中でこの幹部は警備職員たちの間に立って籠城現場を眺めている。 組合員は「この幹部が大声で叫んで警備業者職員を陣頭指揮していた」と主張した。 この幹部は<ハンギョレ>との通話で「管理人として当然現場にいたが、暴力鎮圧指示は全くなかった」と反論した。 複数の労組員はまた「去る27日明け方3時20分頃、工場から10分余の距離にある安山市ファラン遊園地駐車場であらかじめ待機していた警備業者職員が観光バス4台に乗り込む場面を目撃した」として「当時駐車場入口で会社の経営支援チーム関係者など2人が待機中だった事実も確認した」と主張した。
安山檀園警察署は「会社側の暴力同調やほう助の疑いなどを徹底的に調査する方針」と明らかにした。 警察関係者は「CCTV録画映像がないので当時の暴力状況を正確に把握することは難しい」として「会社内にCCTVがないという点を警備業者職員が事前に知っていた可能性が高い」と話した。
安山/ホン・ヨンドク、キム・キソン、キム・ジフン記者
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/544977.html 訳A.K