原文入力:2012/07/30 20:08(1917字)
←検察がパク・チウォン民主統合党院内代表に対する逮捕令状を請求した30日午後、国会で開かれた民主党議員総会でハン・ミョンスク前総理(中)が自身が検察捜査で体験したことを話して演壇を降りて行っている。 その向い側でイ・ヘチャン民主党代表(前列右側から)とパク・チウォン院内代表の姿が見える。 イ・ジョンウ先任記者 woo@hani.co.kr
民主党‘パク・チウォン逮捕同意案’処理に苦悩
大統領選挙控え野党圏全体の問題として判断
ハン・ミョンスクらが出て‘正面突破’呼び掛け
セヌリ党議員 個別説得 骨折り
裁判所が3度の召還要請に応じなかったパク・チウォン民主統合党院内代表に対する検察の逮捕令状請求を受け入れ、逮捕同意要求書を法務部に送った。 法務部が31日これを国会に提出すればセヌリ党は来月2日の国会本会議でパク院内代表の逮捕同意案を表決処理する方針だ。
民主党はこの日午前と午後に最高委員会議と議員総会を相次いで開き、‘正面突破’を選択した。 今回の事案を‘政治検察の野党弾圧’と規定し、パク代表個人の問題ではなく大統領選挙を控えた野党圏全体の問題として判断したのだ。 党指導部や所属議員の間に大きな異見はなかった。
しかし内部での苦悩は深い。 第一に多数党であるセヌリ党に対抗して逮捕同意案を無力化する現実的な方法があるかということで、二番目はその結果‘防弾国会’を開いたという世論の批判が強まる可能性が強いという点だ。
民主党は2日に予定された本会議が失敗に終わることを期待している。 民主党が参加しなければ、149議席のセヌリ党と5議席の先進党議員の一部が参加しなければ過半数の議決定足数にならないこともあるためだ。 議決定足数になれば所属議員が本会議場に入場しfilbuster(合法的議事進行妨害)で処理期限である2日の本会議を持ち越す方案も検討中だ。 しかしその場合、同意案処理が失敗に終わるのではなく、次の会期へ渡ることになる。 その期間パク・チウォン同意案処理はまた別の政治的負担になる。
そのために民主党は表決を通じて否決を引き出すことに精魂を込めている。 チョン・ドゥオン セヌリ党議員の逮捕同意案否決の時のように、所属政党に関係なく‘行政府の立法権侵害’論理で個別議員を説得するということだ。 チョン・ソンホ民主党スポークスマンはこの日 「不逮捕特権とは今回のように行政府を動員した議会弾圧を防ぐための趣旨」として 「パク代表の逮捕同意案が処理されれば今後与野党に関係なく検察が送る逮捕同意案は全て処理しなければならない」と強調した。 しかし逮捕同意案を否決させた後には少なくない政治的負担を背負わなければならない。 民主党はチョン・ドゥオン セヌリ党議員逮捕同意案が否決された直後にスポークスマン声明等を通じてより強力にセヌリ党を批判した経緯がある。 その批判の論理はそのまま自分たちにブーメランとして戻って来ることになる。
民主党指導部が連日パク院内代表に対する検察捜査の不当性に声を高めているのもこのような点を意識したものと見られる。 イ・ヘチャン民主党代表は 「維新と軍事独裁の時に権力に寄生した検察が、いつまでこういうことをするのだろうか。 我が党の命運をかけて戦うものであり、国民も絶対に検察の政治工作にだまされないだろう」と強い語調で検察を非難した。
この日午後に開かれた議員総会では検察の起訴以後、裁判で無罪を受けた経験のあるハン・ミョンスク、キム・ヒョンミ議員が直接出て議員を説得した。 ある議員は 「検察が総理まで務めた人を巧妙に政治的に弾圧し、本当に苦痛な時間を過ごした」として「検察は常識で考えられないことも、疑惑がなくても(捜査を)行うことができるという点を議員に知ってほしい」と話した。 キム・ヒョンミ議員は「パク・チウォンは私たちの代表だ。 それで攻撃を加えられている。 守らなければならない」と訴えた。 キム議員は過去に検察捜査を受けた記憶を想いうかべ「私たちが(パク院内代表を)守らずに渡したら後に誰が残るか。 誰が党のために、この陣営のために情熱を傾けて戦うか」としてこらえていた涙をこぼしもした。
ソク・ジンファン、ソンチェ・ギョンファ記者 soulfat@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/544906.html 訳J.S