原文入力:2012/07/19 20:37(1887字)
討論会開き問題点 公論化
"委員長選挙 離合集散に埋没"
"労働現実にそっぽを向き、大衆から遠ざかる"
政派対立の弊害 批判あいつぎ
"非正規職組織化に死活をかけるべき"
全国民主労働組合総連盟(民主労総)内部で労働運動を弱化させた原因の一つが‘政派葛藤’だとし、この間の活動を反省し、新しい道を模索しなければならないという動きが起きていて注目される。 民主労総産別連盟、地域の前・現職幹部と活動家は最近政派を越えて(仮称)労働フォーラム準備委員会を作った。彼らは討論会などの方式で労働運動の問題点を公論化する計画だ。
労働フォーラム準備委は去る18日午後、ソウル、中区 貞洞(チョンドン)の民主労総会議室で‘労働運動と政派、このままで良いのか?’という主題で初めての討論会を開いた。 水面下にあった進歩陣営内部の政派の弊害が社会的に克明にあらわれたことは統合進歩党競選不正論難過程でイ・ソクキ、キム・ジェヨン議員が所属した‘京畿東部連合’の不適切な活動が公開されて以来だ。 政派問題は進歩政党の一つの軸を担当する民主労総も自由になれない。
この日の討論会で提案を引き受けたキム・テヒョン民主労総政策研究院長は「民主労総内の政派は過度な対立と葛藤で公の組織の正常な運営を阻害している」として「政派が政治的理念と路線に従うより、執権(委員長選挙)のための離合集散に埋没している」と批判の強度を高めた。 キム院長は「このようだから組合員の立場からは政派が権力闘争に没頭していると見られて大衆から遠ざかった」と話した。
民主労総には戦闘的労働運動を強調する左派的指向が最も強い‘現場派’と大衆的労働運動を強調する‘国民派’、両者の中間に位置する‘中央派’等、大きく分けて3つの政派がある。 それぞれの政派は種々の組織を作って活動しており、なくなったり分かれたりもしている。
かつて中央派系列の‘前進’で活動したハン・ソクホ チョン・テイル財団企画室長は「政派が大衆より組織を優先視し、政派が前面に掲げた候補が組織の委員長になれば、委員長ではなく政派の首長として判断するケースが多い」として「このような状況で公的組織(労組)は崩壊せざるを得なかった」と批判した。
これら政派が時代の変化について行くことができない中で大衆から遠ざかったという指摘も出ている。 キム・テヒョン院長は「労働解放、変革、自主民主統一など1980年代式抽象的目標では21世紀の現実で大衆を説得できない」として「理念と指向が古い枠組みに閉じ込められていたり不分明であるため、長期的戦略の樹立や政治的指導より他政派を非難して足を引っ張り自らの存在を強化させるという悪循環が続いている」と主張した。
政派の弊害を克服するためにはどのようにしなければならないだろうか? ペク・ソククン建設産業連盟委員長は「民主労総が未組織・非正規職の組織化に死活をかけなければならない」として「建設産業連盟の場合、政派葛藤がそれほど深刻でないが、新しい組合員が大挙入ってきてこそ政派構図を揺さぶることができる」と話した。 韓進重工業‘希望のバス’運動に積極的に乗り出したキム・ソヨン前金属労組キリュン電子部会長は人的刷新が必要だと強調した。 彼は「民主労総と労働者政治運動を官僚主義と出世主義に堕落させた人々の引退が必要だ」として「革新のために現場で鍛練された新しい勢力が基盤になって民主労組運動の秩序を作り出さなければならない」と話した。
討論を参観したイム・ソンギュ前民主労総委員長は「政派の綱領と規約を見れば大きな枠組みでは大きく異ならないのに、親しい人同士が集まるから選挙用政派になる」とし「流通期限が過ぎた政派はもう解体して民主労総内に一つの政派を作ってみよう」と訴えた。
労働運動の危機を無条件に政派のせいにすることは警戒しなければならないという声も出てきた。 国民派系列である現場実践連帯で活動中のチョン・ビョンドク前民主労総副委員長は「葛藤がある時、対話と妥協で問題を解決するより‘数’で押し通すなど組織内民主主義が崩れたことがさらに根本的問題でありうる」として「政派を‘絶対悪’と烙印することは危険だ」と話した。
キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/543416.html 訳J.S