本文に移動

大統領府 "国民に恐懼" …裏では言論に電話をかけて "よろしく"

原文入力:2012/06/13 23:18(1541字)

←ソウル、世宗路(セジョンノ)のある高層ビルの窓から光化門(クァンファムン)の先に大統領府が見える。 カン・チャングァン記者 chang@hani.co.kr

スポークスマン通じて "再発防止" ちりんと二行コメント
書面プリーフィングのみ
大統領は一切言及無し

 大統領府は13日、検察の民間人不法査察2次捜査結果発表後 「国民の皆様に恐懼する心情」と明らかにした。 大統領府はその一方でいくつかの報道機関に電話をかけて協力を要請するなど‘焦点ボカシ’を試みた情況が捉えられた。

 パク・ジョンハ大統領府報道官がこの日書面で出した論評はたった二行だった。  "総理室公職倫理支援官室の職権乱用などに大統領府に勤めた人々が関連したという点に対し国民の皆様に恐懼する心情だ。 大統領府はこのようなことが再び起きないようより一層格別に努力する。" 大統領府が民間人査察と関連しての事実上最初の公式反応だ。

 チェ・グムナク大統領府広報首席はこの日記者たちの前に現れもしなかった。 李明博大統領もこの日、国内外報道機関と行ったインタビューでこの問題に対しては一言も言及しなかった。

 大統領府は去る3月中旬、検察捜査が再開された以後、イ・ヨンホ前雇用労使秘書官など大統領府の前・現職職員の関与疑惑があらわれるたびに「検察捜査が進行中なのでどのような話もできない」として反応を回避してきた。 多く提起された大統領府上層部ライン関与疑惑についても沈黙で一貫してきた。

 ‘恐懼する心情’という大統領府の婉曲な謝罪表現からも反省や懺悔を読みとることは容易でない。 わずか7ヶ月の任期を残した状況で 「今後そんなことが無いようにする」という誓いも虚しいばかりだ。

 大統領府ではむしろ‘矢を避けられた’として安堵する雰囲気が感知される。 この事件捜査の核心は査察の‘上層部ライン’が果たして李明博大統領本人なのか、李大統領が民間人査察結果の報告を受けたことの有無であった。 検察捜査でこのような疑惑が事実と明らかになったとすれば、政権自体が揺れることがありえたためだ。 しかもチョン・ジョンキル、イム・テヒ前大統領室長も検察の刃を避けた。 大統領府関係者は「歴代政府で査察という名の誤った慣行があったし、わが政府でもそういう慣行から抜け出すことができなかった」として、根拠の曖昧な焦点ボカシを繰り返した。 他の関係者も「政権を運営する過程で起きた一種の失敗」と強弁した。 「大統領選挙を控えて政治攻勢に流れてはならない」としながら不快な心境を正直に表わす大統領府関係者もいた。

 大統領府は一歩更に進んで、この日いくつかの報道機関を相手に焦点ボカシを試みた。 大統領府高位関係者は「いくつかの報道機関に連絡して大統領府の立場を説明し、これをよく反映してほしいとお願いした」として「基本的な(広報)活動の一環」と明らかにした。 この関係者は「企業広報室がそのようにするように、私たちも私たちの立場を説明してお願いしたまで」と説明した。 去る4・11総選挙を控えて総理室の査察文書が公開され窮地に追い込まれるやチェ・グムナク広報首席が「参与政府の時にも査察があった」として、焦点ボカシをしたように、今回も大統領府が参与政府事例を強調してほしいとお願いしたのではないかという観測が出ている。

アン・チャンヒョン記者 blue@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/537557.html 訳J.S