原文入力:2009-03-24午前10:41:38
ソウル聾学校野球団 ‘ソウル ドラゴンズ’ 創団
ユニフォーム・装備など周辺に助けられ
ボールを打った瞬間、ピリッ ‘静かな喚声’
WBC契機に支援増えたら
キム・ギテ記者
←国立ソウル聾学校野球部選手たちが去る21日ソウル,鍾路区,新橋洞の学校運動場で創団式を終えた後、初めての練習でバッティングをしている。 カン・チャングァン記者chang@hani.co.kr
去る21日午前ソウル,鍾路区,新橋洞の国立ソウル聾学校運動場。中学1年生のスンジ(13・女)の顔が上気していた。96年の歴史を誇るこの学校史上初めて野球団が創立される日であるためだ。野球団末っ子のスンジも赤紫色の運動服を格好良く着ていた。創団式行事場所のテント下に座ったスンジはユニフォームをしきりになでつけていた。スンジが明るく笑って手をあっちこっちに動かした。手話で「ユニフォームのズボンの線が格好いいでしょ」と話している。
興奮しているのは中高校生の兄たちも同じだった。背が187㎝の高3キョンホ(18)は多少野球選手がサマになっていた。キョンホは「大きくなって警察特攻隊になりたいが、野球もやってみてうまくいけば選手になってみたい」とやはり手話で話した。この学校のソ・キホン体育教師は「朝、ユニフォームを配ったが、子供たちが服を‘雪を見るように、花を見るように’していましたよ」として喜んだ。
国内最初の聾学校野球団である忠州ソンシム学校野球団の友人たちがお祝いに早朝から訪ねてきた。白いユニフォームを着たソンシム学校生たちはすぐに赤紫のユニフォームの新しい友人らと混じりあった。運動場でソンシム学校の選手たちがキャッチボール示範を見せ、見物していたソウル聾学校選手たちの口がすぐに開いた。高2テフン(17)は「ソンシム学校の友人たちは野球が上手でうらやましい」と言い、ソンシム学校にコーチが投げた球を受けて打った高3キョンホ(18)は「球を打った瞬間、手がぴりっとして幸せだった」と言った。ソウル聾学校野球団監督を引き受けたシム・ヒョンボ ソウル市住宅局公務員は「子供たちが思ったよりボール感覚がある」と言って笑った。
ソウル聾学校野球団の名前は‘ソウル ドラゴンズ’に決まった。創団式でパク・コンシル ソウル聾学校教頭は「龍は声を聞くことができなず、皮膚の振動で感知すると言い、聴覚障害を意味する漢字の‘ロウ’(聾)も龍と耳が合わさって作られた」として野球団の名前の由来を説明した。ソンシム学校のソムン・ウンギョン教師は「二つの学校の子供たちが将来大きくなって一緒に実業チームを作ったらうれしい」と話した。
‘ソウル ドラゴンズ’の誕生にはソウル市庁野球同好会会員たちの助けが決定的だった。会員たちは昨年 ‘聾学校に野球団があれば聴覚障害青少年たちが更に活気に満ちて生活できる’という考えで野球団創立を助けることを決議した。会員たちは特に他のアマチュアチームと親善競技を行う時、‘勝利投手1万ウォン,救援成功5000ウォン,ホームラン1万ウォン’というそれなりの‘寄付公式’まで作り、創立作業を助けた。噂を聞いたソウル市もユニフォーム製作にお金を支援し、大韓野球連盟は柔らかい軟球と野球用品を提供した。市庁同好会員たちは毎週土曜日に聾学校を訪ね野球を指導する計画だ。
この日、行事場所を訪れたパク・ヨンギル韓国実業野球連盟会長(前ロッテ ジャイアンツ監督)は「ワールドベースボールクラシック(WBC)で韓国チームの善戦で野球に対する国民の関心が高まっただけに障害者や子供たちのための基盤造成にも多くの支援がなされればうれしい」と話した。 キム・ギテ記者kkt@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/handicapped/345834.html 訳J.S