原文入力:2012/05/24 19:53 修正:2012/05/25 15:40(1195字)
教会団体と安養市 数回協議の末、鉄塔104個撤去合意
1ヶ所当り約200万ウォン予算割当…夜間照明使用自制も論議
都心の中に雨後の竹の子のように湧き出た教会の建物屋上の十字架鉄塔。強風などで落ちて隣近住宅街を襲うかも知れないという憂慮と、一晩中赤く輝く十字架照明のため、住民たちの睡眠を邪魔するという怨声を買うのが常だ。
京畿道安養市がキリスト教団体と協議したあげく、こんな不便と危険がはびこっている教会の鉄塔約100塔を撤去することになり、注目を集めている。安養市はキリスト教諮問機構である安養市牧会と何度も協議して、最近、事故の危険がある鉄塔104個を撤去対象に決めたと24日、明らかにした。
安養市は、主に住宅街に立ち並んだこれらの教会の鉄塔は、建物の新築当初から立っていたのではなく、建物に無理な荷重を与えるのはもちろん、風速が速い屋上に強風が吹く場合、地面に落ちて大事故につながりかねないと憂慮していた。実際、2010年、都心を強打した台風「コンパス」で、安養市内で約20塔の教会鉄塔が倒れたり吹き飛ばされたりした。
←一晩中赤く輝く教会十字架。ハンギョレ21 リュウ・ウジョン
しかし、このような十字架鉄塔は、取付工事費が1000万ウォンを超えるうえ、特定宗教の象徴物のため、工作物設置申告をしていない不法建築物であっても、強制撤去できなかった。
そこで市は、キリスト教団体連合会である市牧会側に都市景観改善事業を提案し、事故の危険の大きい十字架鉄塔104塔を選び、その内、撤去を希望する教会36ヶ所の申し込みを受けて、24日現在、合計22個を撤去した。
市は撤去を助けるために教会1ヶ所当り約200万ウォンずつ、合計8500万ウォンの予算を割り当てたが、まず希望した36ヶ所の鉄塔撤去が終われば、再度、自己撒去の申し込みを受け付けることにした。
また市は市牧会と協議して、夜11時から翌朝4時までは教会十字架の夜間照明を自主的に消すようにする案も用意した。市は当初、夜10時から翌朝6時まで照明の使用を自粛するよう要請したが、キリスト教団側が「度の外れた要求」と反対意見を出して、このように調整した。
安養市関係者は「都市景観を改善することはもちろん、夜間十字架照明の時間短縮により、エネルギー節約と住民の睡眠権保護にも大きく貢献するようになるだろう」と述べた。
安養市の調査の結果、市内教会555ヶ所中409ヶ所で建物の屋上に鉄塔を設置しており、このうち、安全な施設は305個であることが分かった。安養/キム・ギソン記者 player009@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/society/area/534533.html 訳 M.S