原文入力:2012/05/10 16:48(1956字)
←‘半額授業料’集会に参加して罰金100万ウォンを出さなければならなくなった淑明(スンミョン)女子大法学部生 ク・某氏
集会に参加した大学生に15万ウォン~500万ウォンの罰金
"約束は守りなさいと言っただけ…休学して金を稼がなければ"
まだ何の連絡もなくてキム・某(22)氏は焦っている。 今月初め、ソウル駅付近のコンビニで面接を受けたが、アルバイトとして仕事をしても良いという連絡が来ない。 誠信(ソンシン)女子大メディアコミュニケーション学科4学年の彼女には働き口が必要だ。 借間の家賃など生活費60万ウォンを毎月稼がなければならない。 それに加えて罰金200万ウォンも払わなければならないかもしれないという思いにキム氏の心は追い詰められている。
キム氏は基礎生活保護対象者だ。 離婚した両親は収入が殆どない。 キム氏の一学期分の学費は400万ウォン。 キム氏は両親の援助を受けずにいつも自分で学費を用意した。 お金を借りて学校に通う。 生活費を節約するためお昼はいつも抜く。 キム氏にとって千ウォン、二千ウォンは渇望したお腹を満たせる切迫したお金だ。
先月中旬、罰金200万ウォンの略式起訴(正式裁判なしに罰金刑を下すこと)告知書がキム氏の借間に舞い込んできた。 キム氏には青天の霹靂だった。昨年6月ソウル、清渓(チョンゲ)広場で開かれた半額授業料集会に参加したことが問題になった。 警察はその集会を不申告不法集会と規定し、検察は 「不法集会に参加した」としてキム氏を起訴した。
「私にとって200万ウォンはあまりにも大きな金額で、どうやって払えばよいか想像もつきません。」 キム氏は正式裁判を請求して、くやしさを訴えるつもりだ。 その一方では裁判で罰金刑が確定されたらどうしようかと心配が尽きない。 「(罰金を払う代わりに労働する)労役場に行かないためには休学して罰金の金を稼ぐしかないでしょう。」キム氏は憂鬱な表情で話した。
ク・某(20)氏の境遇も同じだ。淑明(スンミョン)女子大法学部2年のク氏は昨年6月10日夜、大統領府近隣のソウル、鍾路区(チョンノグ)、清雲洞(チョンウンドン)事務所前に友人らと共に集まって行った。 「李明博大統領に半額授業料の約束を守って欲しいと訴えたかったのです。」 警察はク氏など72人を 「不申告集会を開いた」として集会および示威に関する法律(集示法)違反容疑で連行した。 ク氏は先月、罰金100万ウォンの略式起訴告知書を受け取った。
「私を捜査した警察は何がそんなに切実で集会に参加したのかは尋ねずに、‘背後は誰か’ばかりを尋ねました。 大学生にとって授業料に絡む事情がどれほど大きいかには構わずに、法律違反行為だけを強調していて虚しい思いがでした。」
ク氏は次上位階層家庭の子供だ。授業料の一部と生活費を自ら稼いで耐えている。 ク氏の一学期の授業料も400万ウォン。 母親は浴場で浴場管理者の仕事をしていたが病気に罹り自宅で休んでいる。 父親は工事現場で肉体労働をしていたが今はケガをして休んでいる。 ク氏はコンビニ、ホテル食堂などで仕事をして授業料を稼いだ。 罰金100万ウォンの告知書を持ち上げて「訳も無く涙が出る」とク氏は話した。
昨年、半額授業料集会に参加して罰金刑の危機に処した大学生と市民は今までに133人だ。 21世紀韓国大学生連合(韓大連)は「集示法違反で起訴されて一人当り15万~500万ウォンの罰金が賦課された」と明らかにした。 ほとんどが学資金融資を受けて学費を賄っている大学生だ。彼らに賦課された罰金を全て合わせれば1億1295万ウォンに及ぶ。 検察の捜査が今も続いていて起訴される大学生と市民はさらに増えるものと見られる。彼らの内の一部は正式裁判を請求した状態だ。
昨年、半額授業料集会を主導したパク・ジャウン前韓大連議長は 「国民が政府に半額授業料の約束を守れと揃って声を上げているが、半額授業料集会に参加した大学生に数百万ウォンずつ罰金を払わせるのは間違っている」と糾弾した。 彼らは‘半額授業料大学生罰金対策委’を設け、ツイッター(@hdrzzang)等を通じて募金運動を行っている。 来る26日、市民らと共に‘半額授業料集会罰金爆弾助け合いバザー会’も開く予定だ。
ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/532257.html 訳J.S