原文入力:2012/05/09 22:22(1282字)
ダム建設反対住民たち 疑惑 提起
仁川湾 潮力発電所建設問題を巡り地域住民たちの間に賛否葛藤が高まり、放射性廃棄物処理場誘致論難で住民間に激しい葛藤を生じさせた2003年全北(チョンブク)、扶安(プアン)事態が再演されるのではないかという憂慮が出てきている。 このような住民葛藤にこの事業を推進している韓国水力原子力(株)(韓水原)が介入したという疑惑が提起された。
仁川湾潮力発電所誘致推進協議会(人間性回復推進協会)は9日午前、仁川市庁前の未来広場で住民150人余りが参加し潮力ダム建設要求集会を開き「ダムが建設されれば永宗島(ヨンジョンド)・長峰島(チャンボンド)・江華島(カンファド)が連結され、後れた島地域が発展し、地域経済を活性化して働き口を創り出すことになるだろう」と主張した。 彼らはこのような内容を盛り込んだ嘆願書を仁川市と仁川市議会、セヌリ党、民主統合党に出した。
この日、同じ時刻に市庁玄関前では仁川湾潮力発電所建設に反対してきた江華地域の漁民と郡民、環境団体など各界代表30人余りが記者会見を行い「公企業である韓水原が介入し住民の分裂を助長し江華地域共同体を瓦解させようとしている」と批判した。
反対している団体の代表らは「潮力発電ダム建設を公約したセヌリ党候補が国会議員選挙で当選した後、選挙が終わるやいなや韓水原が江華島南端の干潟とは何の利害関係もない人々による人間性回復推進協会を組織させ事業推進を促す嘆願書を出させるなど煽っている」と主張した。韓水原が介入した根拠として、人間性回復推進協会の前身という‘仁川湾潮力発電所建設のための江華地域協力委員会’(協力委)の行事食事代補助、垂れ幕設置費支援、始華湖(シファホ)見学支援、住民説明会支援、潮力発電所賛成署名、甕津郡(オンジングン)、北島面(プクトミョン)住民賛成懐柔などを提示した。
これらの人々は「仁川湾潮力発電ダムができる江華島南端地域は外部の人が70~80%所有しているが、これらの不動産所有者と開発業者らだけが賛成している」として「ダムが建設されれば世界5大干潟が消えるなどの環境被害はもちろん、漁場が消えて刺身料理屋の被害につながり年間300万~400万人が訪れる江華島の観光基盤が崩れることになる」と主張した。
韓水原関係者は住民葛藤介入疑惑と関連して「事業を推進する事業者として正しく事業を理解してもらう義務があり支援した」として「昨年10月協力委結成当時に集まった住民80人余りの食事費と垂れ幕10ヶ余りの設置費、380人余りの始華湖見学支援をしただけ」と話した。
政府は2017年までに永宗島~長峰島~江華島を防潮堤で連結し、発電機を設置し1320Kwの電力を生産する計画だ。
キム・ヨンファン記者 ywkim@hani.co.kr
原文: 訳J.S