原文入力:2012/05/03 08:02(1481字)
貨物ターミナル機能維持を条件に商業施設許容方針に反して
ソウル瑞草区(ソチョグ)、良才洞(ヤンジェドン)貨物ターミナル用地の複合流通センター(パイシティ)開発過程で、貨物車両駐車場の規模が従来より3分の1に縮小され、ソウル市交通影響評価審議を通過したことが分かった。 これは‘貨物ターミナルの機能を害さない範囲内で商業施設開発の許容を検討する’というソウル市都市物流基本計画とも衝突することであるため、ソウル市が貨物ターミナルの公共性を考慮せずに業者に特典を与えたのではないかという指摘が出ている。
2日(株)パイシティの事業計画を巡ってソウル市が2009年2月に作成した‘交通影響評価審議報告書’によれば、(株)パイシティは駐車面数5913台分の内、貨物車用に231台分を確保すると提示した。 この内26台分はデパートなどの荷卸しのための駐車空間なので、実際の貨物運送車両は205台しか駐められない。貨物車需要を100台と捉えた後に需要の205%を確保したと言う業者側の駐車計画に対して、ソウル市は「駐車施設供給面では無理がないものと判断される」と評価した。(株)パイシティは建築許可を受けるための交通影響評価審議用にこのような駐車計画をソウル市に出した。 当時ソウル市行政2副市長として交通影響評価を審議したチェ・チャンシク ソウル、中区庁長はこの日「以前は良才貨物ターミナルだけだったが、京畿道(キョンギド)一帯の物流ターミナル拡大と東南圏物流団地(ガーデン5物流団地)建設計画などの物流展望を勘案した」と話した。
しかしソウル市政開発研究院がソウル市の2005年都市物流基本計画樹立のために作成した委託研究報告書によれば、開発前の良才貨物ターミナルの一日平均輸出入貨物車は2553台であり、貨物車両駐車面積は607台分を確保していた。 (株)パイシティ計画どおりならば同時駐車が可能な駐車面積が3分の1に減るということだ。 こちらで20年近く貨物運送業者を営んできたペク・テジュン(50)氏は「良才洞貨物ターミナルは釜山~ソウル間陸上物流の重要な拠点なのに、ソウル市は物流現況などを見回す公聴会さえ開かなかった」と話した。
また、25t級大型貨物車両は駐車線を15mは確保しなければならないのに、(株)パイシティの駐車場設計図面には駐車線が最長9mになっていて、大型貨物車は利用できない。
このような駐車計画に従えば貨物ターミナルは大幅に縮小され既存物流機能も萎縮せざるをえない。 李明博大統領がソウル市長だった2005年9月、ソウル市が確定した2006~2015年都市物流基本計画には‘貨物ターミナルの機能を傷つけない範囲内で商業施設開発の許容を検討する’という原則が含まれている。
イム・ジョンソク物流政策研究院長は「ソウル郊外に物流が分散されているため駐車面積を減らしたという点には妥当性があるが、良才洞貨物ターミナルは開発以前にも盛況裡に運営されており駐車空間が不足していただけに現在の計画では非常に不足すると思われる」として「どうして審議を通過したのか疑問に感じる」と指摘した。
オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr
原文: 訳J.S