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‘中央日報’キム・ジン "朴槿恵、真実把握能力が不足"

原文入力:2012/04/30 16:49(1283字)

←キム・ジン中央日報論説委員

"検疫中断すれば韓国は非科学的な国民になる"
"指導者ならば‘米国牛肉を食べる’と言うべき"

 キム・ジン<中央日報>論説委員が30日、米国産牛肉検疫中断を要求した朴槿恵セヌリ党非常対策委員長に対して「朴槿恵は狂牛病波動の本質をよく分からないようだ」として「真実把握能力が不足しているか、あるいは真実をいう勇気がない」と猛非難した。

 キム論説委員はこの日のコラムを通じて「今からちょうど4年前、狂牛病暴力勢力は国を無法天下にした」として、今回狂牛病が再発した米国産牛肉に対する輸入中断要求を「反李明博勢力がそうでなくても力が抜けた大統領を追い詰めること」と規定した。 また「彼らは国民健康という四文字で政権を揺さぶれると信じている。 黄昏政権に対する不当な脅迫」と主張した。

 彼はその根拠に「米国産牛肉は安全だ」という点を挙げた。 発病が動物性飼料のためではなく老いた牛に生じた突然変異という点と米国とヨーロッパ・カナダ・日本などほとんどすべての国が何の動揺もせずに米国産牛肉を食べている点などを根拠に挙げた。

 しかし輸入中断を主張する側は一旦狂牛病が発生した以上、正確な調査結果が出るまで検疫を中断するのは主権国家の権利であり、2008年6月韓-米追加交渉に追加した‘韓-米牛肉輸入衛生条件’付則とも一致すると対抗している。

 キム論説委員は安全だという論理を基に政府の約束を糊塗するなど無理な論旨を展開することもした。 「2008年政府は米国で狂牛病が発生すれば輸入を中断するという広告を出した経緯がある。 朴槿恵はこれを挙げて‘信頼の政治’を言っているのかもしれない。 しかしそれは守勢に追い込まれた政府の‘感性的な’広告であった。 数ヶ月後に与野党は‘理性’を取り戻した。」 政府が主要日刊紙などに公開的に明らかにした約束を感性広告と片付けたのだ。

 また「朴槿恵委員長らが主張する検疫中断は事実上の輸入中断だ。このようになれば米国が反撃しかねない。 そして何より韓国人は非科学的な国民ということになる。 4年ぶりに再び根拠のない不安にぶるぶる震える人々になるということだ」と主張した。

 このような主張を基にキム委員は朴槿恵委員長を「真実把握能力が不足しているか、あるいは真実をいう勇気がない」と非難した。 続けて彼は指導者ならば、このように話すべきだと忠告を惜しまなかった。「国民の皆様、米国産牛肉の安全に危険が生じた状況はありません。…私たちも政府を信じて見守りましょう。 4年前のように怪談や扇動に巻きこまれてはいけません。 私は今晩も米国産牛肉を食べるでしょう。」

デジタルニュース部 digitalnews@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/530518.html 訳J.S