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少ない予算で働き口膨らませて ‘またアルバイト作り’

原文入力:2009-03-19午後11:06:01
28万人に3兆3千億投入に止まり‘1人当り1178万ウォン’
一時的低賃金勤労量産へ 規模もあきれるほど不足

チョン・ナムグ記者,ファン・イェラン記者

←失業給付を申請をしようとする人々が18日午後、ソウル,九老区,九老洞,ソウル冠岳総合雇用支援センターで雇用保険受給資格認定申込書を申請しようと長く列んでいる。 チョン・ヨンイル記者yongil@hani.co.kr

19日政府が発表した追加経費予算,働き口事業は量質共に弱点が多い。財政投入を通じて作り出す働き口規模がさほど大きくないばかりか、大部分の働き口も一時的な低賃金アルバイト水準を抜け出すことができない。社会サービス拡充など中長期的雇用構造改善よりは少ない予算でまず働き口の数字を増やすのに専ら焦点を置いたわけだ。

政府が追加経費に反映した働き口関連予算は計4兆9千億ウォンだ。政府はこれを通じて年間28万人(延べ人数55万人)に新しい働き口を作り22万人の働き口が維持されるようにすると強調した。

だが今回の働き口追加経費には去る12日‘民生安定緊急支援対策’ですでに発表した2兆ウォン規模の‘希望勤労プロジェクト’(6ヶ月間月83万ウォンずつで40万人雇用)が含まれている。これを除けば雇用難に対応するための追加経費規模は2兆9千億ウォンだ。その上、この金額から失業給付拡充に使う1兆6千億ウォンを取り出せば、働き口を新たに作り守って、未就業者を教育・訓練するのに使われる金額は1兆3千億ウォンに止まる。この金額で新しく作ることができる働き口は年間7万5千人だ。

希望勤労を含む場合、働き口創出予算は3兆3千億ウォンだ。このお金で28万人に働き口を与えれば1人当り財政投入額は1178万ウォンだ。1人当り年間1300万ウォンを使う‘森育て’事業よりも働き口の質が悪くならざるをえない。実際に2兆ウォンを投じる希望勤労プロジェクトの場合、40万人に6ヶ月間月83万ウォンを与える。中小企業インターン採用時の賃金70%支援、4ヶ月学習補助インターン教師2万5千人採用などにも3052億ウォンを使うので、このお金で6万8千ヶの働き口を創り出すならば1人当り財政投入額は448万ウォンだ。

労働界と市民社会団体らは「不安定働き口だけを増やす対策」として否定的な反応を見せた。‘労・使・民・政 合意’に参加した韓国労働組合総連盟キム・チョンガク政策本部長は「公共勤労と同様な働き口ばかりをたくさん増やしただけ、社会サービス働き口の規模拡大がきわめて不十分な水準」として「一般支出として捉えた予算が少なく大部分を雇用保険基金などで使うということも問題」と話した。民主労働組合総連盟も声明で「6~10ヶ月‘アルバイト’のようなインターン制度は根本的な雇用政策にはなりえない」と指摘した。参加連帯は「政府が臨時方便で1~2年後には消える短期勤労を量産し、‘悪い働き口増加’という韓国社会の慢性病をより一層悪化させている」と批判した。

低賃金の一時働き口を年間28万ヶ新しく作ることで、当面の雇用寒波をどの程度和らげられるかも未知数だ。去る2月の就業者数は1年前に比べ14万2千人減り、増えた人口を勘案すれば40万人ほどが働き口を得られなかったことになる。失業者は100万人に肉迫しており、雇用事情は継続して悪くなっている。政府はいわゆる‘緑色ニューディール’事業などに対する追加予算を発表し、それにともなう働き口創出効果を追加で明らかにするものと予想される。

チョン・ナムグ,ファン・イェラン記者 jeje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/345086.html 訳J.S