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李明博市長が‘大規模店舗’の道を開いた

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/530108.html

原文入力:2012/04/26 18:47(1550字)

都市計画委 会議2ヶ月前 都市物流基本計画 確定
‘機能き損しない範囲’但し書き "商流施設許容" 最終決裁

ソウル、瑞草区(ソチョグ)、良才洞(ヤンジェドン)の貨物ターミナル敷地の複合流通団地(ファイシティ)に対し2006年に大規模店舗の開店を許容した李明博 ソウル市長がソウル市都市計画委員会(都計委)会議の2ヶ月前にソウル市内の西・南・東部の3ヶ貨物ターミナルに大規模店舗などが開店できるようにする‘都市物流基本計画’を確定し、ファイシティ開発事業の道を開けたという指摘が出ている。 ファイシティを扱った都計委会議は2005年11・12月に開かれた。 当時、都市計画委員の中には李明博大統領側近に挙げられるクァク・スンジュン未来企画委員長もいたし、一度会議に参加したことも確認された。

 26日ソウル市が李明博市長在任期間である2005年9月26日、市長方針として確定し、その年の12月建設交通部の承認を受けた都市物流基本計画を見れば、西・南・東部貨物ターミナル3ヶ所の整備原則と関連して 「貨物ターミナルが地域別物流拠点の役割を遂行できるよう機能を再整備し、該当役割を傷つけない範囲内で商流施設の開発を許容・検討する」という内容が含まれている。 ここで南部貨物ターミナルが問題になったファイシティ敷地だ。 この基本計画は2002~2005年にソウル市政開発研究院の委託研究報告書を基に作成され、当時キム・ヨンゴル都市計画局長、ウォン・セフン行政1副市長、李明博ソウル市長の決裁を経た。

 ファイシティ事業者が2004年、全体敷地の38%規模で大規模店舗を作れるよう瑞草区に申請した‘細部施設変更計画’が、2005年9月26日物流基本計画が確定した2ヶ月ほど後に都計委に上程された点も具合が悪い。 瑞草区がソウル市に‘細部施設変更決定’を申請したのは2004年9月だが、該当案件がソウル市、都計委に諮問案件として上程された時点は2005年11月24日で、2回目がその13日後の12月7日だった。 当時ソウル市都市計画局関係者は「ファイシティに大規模店舗など細部施設の変更を承認したのは、ソウル市物流基本計画に従い進めた」と説明している。

 市が物流基本計画に‘商流施設(販売施設など)開発を許容・検討する’という点だけを強調して、ファイシティに大規模店舗を許容したことにも疑問が残る。 当時、物流基本計画には「地域別物流拠点(貨物ターミナル)の機能を傷つけない範囲」という但し書きが付いていたが、ソウル市は2005年11・12月の都計委にターミナル延面積の4倍を越える大型ショッピングモールなどが開店できるように許容する案を‘諮問案件’として上げたし、李明博市長はこれを確定し告示したためだ。 当時、都計委会議で「主(ターミナル)と客(大規模店舗)が転倒した」という指摘が出るほどに貨物ターミナル機能き損に対する憂慮が出されたが無視された。

 ソウル市のある高位関係者は「貨物ターミナルはサービスと財貨が移動する公共財であるだけに、商業施設を地上に設置しても貨物機能と用途を傷つけたり制約してはいけないのに、過度な商流施設はそれ自体で物流移動量を発生させ既存物流の流れに否定的要因を与えるため望ましくない」として「ファイシティは公共財に寄与する水準を越える範囲の私益を創り出すようにした」と指摘した。

オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr

原文: 訳J.S