原文入力:2012.04.25 08:21修正:2012.04.25 08:32(1965字)
←傷だらけの任期末=イ・ミョンバク大統領が24日午前、何か考えに浸っているように頭を下げたままマヒンダ ラジャパクセ スリランカ大統領との首脳会談のために大統領府世宗(セジョン)室に入るところ。 大統領府カメラマン団
ソウル市、ターミナルの4倍超える“巨大商店街”許容
2006年一部の都市計画委員の反対にもかかわらず
議決案件として上程せずに諮問案件処理
チェ・シジュン、パク・ヨンジュン 現政権の実力者二人の巨額授受波紋を呼び起こしたソウル市瑞草区(ソチョグ)良才洞(ヤンジェドン)の貨物ターミナルに複合流通団地(パイシティ)を造成する事業と関連して、ソウル市が2006年都市計画委員会委員たちの反対にも拘わらず、大規模店舗建設を許容する施設変更承認を強行した情況が24日明らかになった。 ターミナル延面積の4倍を越える販売施設が入れるようにしたこの決定は、イ・ミョンバク当時ソウル市長の任期終了を50日先に控えて確定された。
パイシティ事業関連案件が上程された2005年11月24日のソウル市都市計画会議録を見れば、所管部署であるソウル市都市計画局は「貨物ターミナルに大規模店舗を入れるのは軽微な事項だ」として、都市計画委の審議・議決案件でない諮問案件としてに上程した。
これに対し何人かの都市計画委員は「重要事項の変更に該当する」、「途方もない案だ。 京釜(キョンブ)高速道のそばである上に交通難が加重される恐れがある」と反対した。 しかしソウル市は「細部施設変更であるから諮問事項だ」として案件議論を促した。
さらにソウル市は13日後の2005年12月7日、都市計画委にパイシティの大規模店舗容積率(延面積を垈地面積で割った比率) を400%以下にする案を諮問案件に上げた。 一部の都市計画委員は該当地域が都市計画上貨物ターミナルの場所なのに「大規模店舗の延面積が18万7300㎡で貨物ターミナル面積(3万9800㎡)の4倍を超え、主客転倒の状況だ。 交通問題が憂慮される」、「ソウルの関門にソウルで3番目に大きい建物が立つわけなのに、こんなに急に(13日間で) 案件が上がってきた」と指摘した。 それでも司会者は、交通問題を市の関連部署が補完するという条件で進めようと言って会議を締めくくった。
ソウル市の内部意見集約の過程で“交通影響意見”を出したチョン・スング当時ソウル市交通局長はこの日<ハンギョレ>との通話で「施設変更をすれば土地の価値がはるかに上がる。 ロビー疑惑などの危険があるから『当初の貨物ターミナル機能を維持しなければならない』という指針を実務職員に与えたものと記憶している」と話した。
にも拘らず、イ・ミョンバク当時ソウル市長は任期満了を50日後に控えた2006年5月11日、全延面積77万5000㎡に大規模店舗と倉庫、ターミナルなどを許容する「都市計画細部施設変更決定」を告示した。
これに対して2005~2006年ソウル市行政2副市長として都市計画委委員長を務めたチャン・ソクヒョ韓国道路公社社長は<ハンギョレ>との通話で「毎月二回開かれる都市計画委の会議にはいつも10件を越える案件が上がってくる。 パイシティ関連の内容は覚えていない」と話した。
パイシティ事業は、以後オ・セフン市長時期の2008年8月、ソウル市がここにオフィステルなど業務施設(延面積の20%である15万5000㎡)を“ターミナル附帯施設”として許容する案を巡り特恵論議がおきた。 委員の多くは「業務施設を“ターミナル附帯施設事務所”と認めて事実上オフィスビルに転換可能にするのならば、都市計画委の存在理由がない」等々、反発した。 それでもソウル市は「附帯施設と見ることができる」という意見を提出し、都市計画委はそのまま議決した。 2ヶ月後のソウル市国政監査でキム・ソンゴン議員(民主党)は「ファイシティの業務施設は一言で言って大規模な事務室であり、江南(カンナム)の事務室分譲価格を勘案すれば施行社に5000億ウォン台の莫大な開発利益を抱かせる特典」と批判した。
一方、ソウル市はパイシティ問題と関連してこの日内部調査に着手した。 リュ・ギョンギ ソウル市スポークスマンは「パイシティ許認可過程全般を把握中」と明らかにした。
パク・キヨン、オム・ジウォン記者xeno@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/529854.html 訳A.K