原文入力:2012.04.22 22:04(1099字)
“中国の企業、北朝鮮にミサイル発射用車台販売”
米、中国に‘対北朝鮮国連決議案’遵守攻勢
米国は中国の北朝鮮長距離弾道ミサイル開発支援疑惑と関連し、連日それとなく中国を圧迫している様子だ。
米政府は20日(現地時間)、中国の北朝鮮長距離弾道ミサイル開発支援疑惑と関連し、中国を相手にこの問題を公式提起したと明らかにした。ヴィクトリア・ヌーランド国務部スポークスマンは定例記者会見で、“私たちは現在進行中の北朝鮮問題議論過程の一環として、中国政府の支援疑惑を提起した”と話した。レオン・パネッタ米国防長官も19日、下院軍事委員会で‘中国が北朝鮮ミサイル開発を支援したかどうか’という質問に“(北朝鮮ミサイル開発に)中国から何らかの援助があったと確信する”と、非常にはっきりとした語調で明らかにした。これと関連し、国連の調査も進行中だ。
米国は、中国のとある会社が幽霊会社を通じて北朝鮮に16個の車輪のついたミサイル発射台車両の車台を販売したとし、これを重大な問題だと見なし攻勢の手綱を握り締めている。
米国は今回の北朝鮮ミサイル技術支援論議を通じ、中国が対北朝鮮国連制裁を強化するようにする手段として利用しようとするだろうと<ニューヨーク・タイムズ>が21日報道した。
しかし米高位当局者は報道機関に対し、“中国政府が意図的に国連制裁決議を破り北朝鮮のミサイル開発を支援しようと努めたというよりは、中国の不透明で粗末な企業管理がこのような問題を引き起こしたと見る”とし、“中国製造業者はミサイル搭載車両全体ではなく、車台(車体を支え車輪に連結される台枠)を外形上では民間目的として輸出したと疑われる”と話し、米-中の全面葛藤を防ごうとする姿を見せた。
ジョージ・ブッシュ行政府で国家安保会議(NSC)アジア担当選任局長を担当していた国際戦略問題研究所のマイケル・グリーン研究員も“中国は腐敗が蔓延している上、国営企業は相当な自治権が保障されている”とし、“北朝鮮と取り引きする企業らに対し、中国政府がまともに統制できないシステムである”と説明した。一部では、北朝鮮がその会社を通じて輸入したと疑われるこのミサイル発射用車台を、木材運搬用で使うつもりだとうまく言い繕った場合もあるという主張も出ている。
しかしとにかく米国は今回の機会を活用し、中国政府を相手に北朝鮮との軍事取り引きを中断する国連決議案を遵守することを繰り返し要求し、圧迫している。駐米中国大使館側はこれに対し、中国政府は国連制裁に違反していないと公式否認している。
ワシントン/クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文:https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/529415.html 訳A.M