本文に移動

自殺中学生 最後の携帯メールは "葬式に来たらただではおかない"

原文入力:2012/04/17 22:16(2232字)

←同じクラスの友達のいじめに身を投げて息をひきとったO中学校イ・某(13,2年)君の遺体が慶北(キョンブク)、栄州市(ヨンジュシ)の火葬場に入る姿を見守って遺族たちが号泣している。 栄州=写真チョン・ファンボン記者

遺書に見る‘一ヶ月あまりに何が’
サークル加入後 苛められ
同級生が鉛筆でからだを刺して、絵の上には水をふりまき
遺書には "そいつと週末に遊ぶのが一番嫌だ"
学校 "いじめられているという事実を全く知らなかった"

"その野郎は私の後に座ったが、(教室で)毎日のように私を困らせた。 授業時間に…後から殴って…休み時間には私を抱こうとしてチューをしようとして…."

 去る16日朝、学校暴力に絶えられなくて自ら命を絶った慶北、栄州市○中イ・某(13・2年)君が残した遺書内容の一部だ。 イ君は先月中旬から1ヶ月余りの間、同じクラスの生徒チョン・某(13)君に毎日いじめにあっていたことが確認された。チョン君は「いたずらして困らせた」と警察で話した。

 チョン君は背後からともすればイ君のからだを鉛筆で刺したり、イ君が描いた絵に筆で水をふりまきもした。チョン君に苛められながら積もったイ君の怒りがどれ程であったかは投身直前にチョン君に送った、「葬式に来たらただではおかない」という携帯メールに端的にあらわれている。

 イ君は2年前にチョン君と同じ小学校に通っていたが、中学に進学した後、1年の時は学級が違って離れ、2年の時に同じクラスになってまた会った。 イ君は遺書で‘そいつは学期初めは出てきても別に問題がなかった。 ところがだんだんに変わった’と打ち明けた。

 イ君が命を絶つことになった決定的契機は、今月に入り、チョン君からいわゆる‘ファミリー’と呼ばれる学校サークルに加入しろとの強要で触発されたと見られる。しつこい強要に耐え切れずイ君は去る14日にサークルに加入した。 このサークルは警察による調査の結果、チョン君が小学校の同窓生を中心に作り10人が加入して群れをなして行き来していたことが明らかになった。 ○中学校の教師たちは‘学校外暴力組織ではなく、不良期の一部の生徒たちが群れをなし行き来するサークルと見られる’と語った。

 イ君はサークルに加入した翌日、チョン君に付いて回ったという。「あたかも私がその野郎の部下や子分になった感じがした。…私は子分にはなりたくない。 私はそいつと遊ぶのが嫌だ。 私は週末にそいつと遊ぶのは一番嫌だ」として「それで自殺しようと思う」と遺書に書きおいた。

 亡くなった日、イ君は友人に「遅れて学校に行けない」という文字を送った後、前日夜に書き始めた遺書を全部書いたと見られる。

 警察がイ君の住むアパートの防犯カメラ(CCTV)を確認してみたところ、イ君はこの日朝7時58分に家を出て1分後に再び家に帰ってきた後、朝8時8分頃、自分の住んでいるアパート1階から20階までエレベータに乗って上がった。 この日朝8時54分頃、チョン君に最後の携帯メールを送った点から推測して、20階の窓付近で40分以上を葛藤して留まったものと考えられる。

 イ君の父親(47)は「学校に行くと言って家にすぐに帰ってきてトイレで手を洗って家を出て行った。 それが最後の姿になるとは…」として号泣した。

 平凡な家庭で育ったイ君は背175㎝、体重70㎏で授業時間にときおりファンタジー小説を読むことがあったりしても中上位圏の成績を維持していた。

 しかし昨年5月、心理テストで‘自殺感情指数高危険群’に分類されて10余回病院治療などを受けもした。 教師たちは「昨年治療をして今年に入ってイ君の状態がとても良くなったが、同じクラスのチョン君のいじめが一ヶ月超えて続きながら耐えられなかったようだ」と声をそろえた。

 しかしこのような事実を学校では以前から感づくことができなかった。 キム・インギュ校長は「昨年治療を受けて今年に入って学校生活がうまくいき別に問題がないと理解していた」 として「担任教師はもちろん学校ではイ君がいじめにあっているという事実を全く分からなかった」と話した。

 心理テストで自殺危険度が高いと明らかになった生徒は格別に見守らなければならないが、学校では何の対策もなしで手を離していた。 学校側関係者は 「去る3月イ君の担任教師がクラスの生徒を相手に相談を一回したと理解している」と話した。

 チョン君が1年の時から2年間にわたり中学生10人が加入したサークルを組織して活動していたが、学校ではそのような点も知らなかった。 キム校長は「学校にそのようなサークルがあるという事実を言論を通じて初めて知った」と打ち明けた。

 慶北栄州警察署はこのサークルがO中学の生徒7人と別の中学の生徒3人など10人で構成されていることを確認した。 警察は‘暴力サークルであるかどうかを確認するために10人全部召還調査する’とし‘チョン君は満14才にならない刑事未成年者なので少年院に送る案などを検討中’と明らかにした。

栄州/ク・テソン記者 sunnyk@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/area/528735.html 訳J.S