本文に移動

「双龍(サンヨン)自動車の死は社会的他殺」

原文入力:2012.04.13 22:43修正:2012.04.13 22:43(1465字)


<写真> 希望バス企画団提供

 
「双龍(サンヨン)自動車の労働者の死は社会的・構造的他殺です。 このような悲劇は目によく見えないため、また、他人に対して無関心であるようにさせる構造があるので、人々は怒りを持ちません。 社会的他殺が欲しいままにされる社会は病んでいる社会です。 また、社会的他殺に対し無関心な人々もやはり病んでいるのです。」

   13日午前、ソウル市チョンドンの全国民主労働組合総連盟(民主労総)大会議室で開かれた「双龍(サンヨン)自動車労働者の社会的他殺糾弾・全員復職要求」の記者会見に参加したチョ・ヒヨン聖公会(ソンゴンフェ)大教授(社会学)が、沈痛な表情で言葉を継いでいった。 チョ教授をはじめとしてペク・キワン統一問題研究所長、チョ・ファスン牧師、ミョンジン僧侶、キム・スヘン聖公会大客員教授、ソン・ユボ前東亜闘争委委員長、チョン・ヒョンベク参加連帯共同代表、時事漫画家パク・チェドン画伯など各界要人・元老50人余りはこの日一堂に会し、双龍(サンヨン)自動車労働者の死の行列を防ぐための<汎国民追慕委員会>を構成することにした。 来る21日、京畿道(キョンギド)平沢(ピョンテク)の双龍(サンヨン)自動車工場の前で汎国民追慕大会を開くことにし、多くの市民の参加を訴えた。

   2009年双龍自動車ストライキを前後して、働き口を失った労働者とその家族のうち、自ら命を絶ったり突然の病気で世を去った人は22人に達する。 この日各界から集まった人々は「相次ぐ死の責任はストライキ労働者に対し無慈悲な暴力を振るった政府および労使合意案を履行していない双龍(サンヨン)自動車社側にある」として「政府と会社は労働者に謝り、これ以上の死がないように対策を講ぜよ」と要求した。 彼らは特に、双龍(サンヨン)自動車の労働者の苦しみに目を向けようとしない現実について申し訳ない思いと遺憾の念を吐露した。 パク・チェドン画伯は「22人の死による苦痛がこの社会によく伝えられていないことを思うと辛い」と語った。 キム・スヘン教授も「歳月が流れれば流れるほど社会はさらに悪くなるようだ」として「外国資本と国内の金持ちの支配で(民衆が)一層苦しめられているが、これを打開するには途方もなく大きな連帯と団結が必要だ」と訴えた。


 キム・ジョンウ金属労組双龍(サンヨン)車支部長は喪服姿で記者会見に参加し「多くの日を双龍(サンヨン)車正門前で家族らと同僚が死んでいくのを見てきた。何か方法を探そうとしたが、あまりにも困難だった」として「社会の元老の方々がこの問題に関心を持って下さったことに対し心より感謝する」という挨拶の言葉を述べた。 キム支部長が涙声でかろうじて言葉を継いでいく中で、八十のペク・キワン所長などが涙を拭う姿も見られた。

 
   金属労組双龍(サンヨン)車支部は去る5日から、ソウル市大漢門(テハンムン)の前に22番目の死亡者イ・某(36)氏の焼香所を設け追慕文化祭を続けている。 汎国民追慕委員会委員たちは、イ氏の49日に当たる来月18日まで大漢門の焼香所に集まってそこを守る計画だ。


パク・ヒョンジョン記者saram@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/528296.html 訳A.K