原文入力:2012/04/03 20:36(1385字)
←去る2010年5月23日、盧武鉉前大統領逝去1周期追悼式が開かれた慶南(キョンナム)、金海市(キムヘシ)、進永邑(ジンヨンウプ)本山里のポンハマウル、みみずく岩の下で放送人キム・ジェドン氏が司会をしている。 金海/ニューシス
小説家コン・ジヨン 電話通話内容を明かす
"誰かが舞台上の発言を監視しているという気がして、何年か前から舞台上がるのが恐ろしくて"
小説家コン・ジヨン(写真)氏は放送人キム・ジェドン氏が2010年5月頃、国家情報院職員が訪ねてきてから査察に対する恐れのために舞台に立つことを恐れるようになったと話した。 コン氏は3日<ハンギョレ>との通話で「キム・ジェドン氏は誰かが自身の舞台上の発言を監視しているという気がして舞台に上がることを恐れたし夜も薬なしではねむれなかった」と話した。
コン氏は「キム・ジェドン氏が数年前から舞台恐怖症を吐露するようになったので、大衆に対する漠然とした恐れのためとだけ思っていたが、今になって見るとそれは恐らく盧武鉉前大統領追慕祭の司会のために国家情報院職員が訪ねてきた頃からであるようだ」として「昨日電話をしながらはじめて‘言葉を一つ間違えればそれが終末になりそうに見えた恐怖のためだった’と告白しましたよ」と伝えた。
コン氏はこの日午前、自身のツイッターにあげた文で 「キム・ジェドンが数年前から舞台に上がるのが恐いと言っていたのです。 (…)昨日それが実は誰かが自身を監視しているという恐怖のためだったと告白しました。 もし失言すれば連行されるのではないかと思って。 キム・ジェドンは薬なしでは眠れません」として「キム・ジェドン、‘一人で大邱(テグ)から風呂敷包み一つで上京してたまたま成功した田舎者’どれほど恐ろしく孤独だっただろうか、心が裂けそうです」と明らかにした。
←小説家コン・ジヨン
コン氏のツイッター発言が知らされるやオンライン上では芸能人の言動までも監視・査察した李明博政府に対する非難の声が沸き立った。
コン氏は「独裁政権と直間接的に戦った経験がある私や私たちの世代の友人ならばそんなことにあった時に誰かに相談することもできたでしょうが、自ら‘大邱(テグ)の田舎者’と話すキム・ジェドン氏としてはそうすることもできなくて、一層苦しく恐ろしかっただろう」としながら「その上、それこそ一言で天国と地獄を行き来することもありうる芸能人なので困難がより大きかっただろう」と話した。
コン氏は「今日隣に住むキム・ジェドン氏を家に呼んでお昼を一緒に食べた」と紹介して「彼を応援するツィッター友人のメッセージを見せるとぱっと明るい表情をした」と伝えた。 彼は「キム・ジェドン氏は自身が査察のために別に被害を受けたわけでもなく、そのために再び物議をかもすことも嫌だといったが、これより大きな被害がどこにあるだろうか」として「国民皆が分かって守るから心配しないと励ましてあげた」と話した。
チェ・ジェボン先任記者 bong@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/526574.html 訳J.S