原文入力:2012/04/01 20:18(1641字)
内部からも "クォン・ジェジンがいる限りは限界"
←チェ・ドンウク最高検察庁次長検事が1日午後ソウル、瑞草洞(ソチョドン)の最高検察庁記者室で総理室民間人不法査察文書が公開されたことと関連して検察の立場を明らかにする前に頭を下げ挨拶している。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr
最高検察庁次長 異例的 記者会見
最高検察庁が1日追加で明らかになった国務総理室公職倫理支援官室の民間人不法査察事件を「‘必死則生’の覚悟で捜査する」と明らかにした。 現在、一線検察庁で進行中の捜査と関連して最高検察庁が異例的に‘厳しい処断’方針を明らかにしたことは検察が事案の重大さをそれだけ深刻に受けとめているということと解釈される。 しかし大統領府民政首席時期、1次捜査を揉み消したという疑いを受けているクォン・ジェジン長官が席を守っている以上、検察の再捜査に対する公正性も疑いをもたれざるをえないという指摘が検察内部から出ている。
チェ・ドンウク最高検察庁次長検事はこの日午後3時ソウル、瑞草洞の最高検察庁記者室で記者会見を自ら要望し「検察はこの事件の関連各種疑惑に対する真相を早く糾明し厳しく処断しろということが国民の皆様の希望であることを謙虚に受けとめている」として「その間に提起されたすべての疑惑を徹底的に糾明し、その結果犯罪疑惑が認められる関連者に対しては身分や地位の上下を問わず法と原則にしたがって厳しく処断する方針」と明らかにした。
この日の記者会見は検察内NO.2である最高検察庁次長検事が直接乗り出し立場を明らかにしたという点で、非常に異例的だった。 まだチェ次長検事は先月16日ソウル中央地検に特別捜査チームが構成された後‘徹底した捜査’が進行されてきたとし、証拠隠滅の‘胴元’を自任したイ・ヨンホ前大統領府雇用労使秘書官の事前逮捕令状を請求した事実も知らせた。 特別捜査チームでブリーフィングする内容まで記者会見の内容に入れたわけだ。 検察首脳部が直接立ち上がって‘私たちの捜査意志を分かってほしい’と訴える姿だ。
セヌリ党と大統領府が今回の事件に対する特検導入に合意したことにより検察の焦燥感が高まったものと見られる。 検察首脳部と捜査チーム内部では「今回の捜査まで失敗すれば、検察は2度死ぬことになる」という危機感が高いと知らされた。 これまでに提起された2010年1次捜査当時の検察の隠蔽・縮小疑惑はどこまで確認されるのか計ることはできない状況だ。 特検捜査が始まれば検察としては治癒不能な傷を負う可能性が大きい。 再捜査を通じて1次捜査の失敗を挽回することが‘検察の生きる道’ということだ。
しかしクォン・ジェジン長官が法務・検察の首長でいる限り、検察の再捜査には限界があるという観測が多い。 クォン長官は2009年8月から何と2年間にわたり大統領府民政首席を務め、この時期に支援官室の民間人査察が露見し、失敗した1次捜査もあった。 当時民政首席室は検察の捜査を積極的に妨害したという証言まで出てきた。 1次捜査を揉み消したという疑惑に対してはいかなる方法ででも調査が避けられない状況だが、捜査の当事者になりうるクォン長官は依然として捜査を指揮し報告を受ける席にいる。 地方検察庁のある検事は「すでに1次捜査を妨害したという疑惑が提起されているのに、クォン長官が席を守っている状況で検察がいくら捜査を熱心にしようが信頼を得られるだろうか」として「クォン長官は辞意を表明することが正しい」と話した。
キム・テギュ、キム・ジョンピル記者 dokbul@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/526219.html 訳J.S