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ハンギョレ21 前編集長が査察を受けた理由?

原文入力:2012/03/30 22:56(1200字)

"ロウソクのあかり報道など、政権の逆鱗に触れたためだろう"
<ハンギョレ21>編集長がなぜ査察対象になったのだろうか?

 国務総理室公職倫理支援官室(支援官室)の不法民間人査察対象名簿に名前が上がった当事者として、その理由を察してみれば一つしか思い当たらない。 <ハンギョレ21>の報道内容だ。 <ハンギョレ21>編集長として仕事をしたこと以外には支援官室の触手に触れるほどの他の公的な活動はしていないためだ。

 <ハンギョレ21>は李明博政府初期ロウソクのあかり政局の時から他のどんな媒体より鋭く政府の非民主的形態を批判してきた。 2008年5~7月713号から719号まで7週連続でロウソクのあかり事件をカバーストーリーとして扱い集中報道したし、同年8月には政権の立場からは心境が穏やかでないだろうまた別のカバーストーリーをリリースした。 725号‘ファシズムの前奏曲’。 李明博大統領とヒットラーを並べて立てた表紙イメージとともにチョン・ヨンジュ<韓国放送>社長解任、100回目のろうそく集会での無差別的強制連行、朝鮮・中央・東亜広告拒否運動をしたネチズン拘束など、ロウソクのあかりを逆攻撃する公安ドライブを正面から告発した。

 査察が本格的に行われたと推定される2009年には盧武鉉前大統領の逝去をむかえて追慕特集号を2週連続で発行したが、追加印刷しなければならないほど大きな呼応を得た。 続けて764号‘我が闘争’(写真)では盧前大統領追慕熱気を‘左派’と連結する大統領府の真実を見ようとしない態度と個人の自由を脅かす各種悪法(国家情報院法・集会示威法・新聞放送法・通信秘密保護法改正など)を批判して‘ファシズム的傾向’が増長する時代の流れを分析した。 イ大統領が鉢巻きを巻き腕を上げた表紙イメージは時宜を得た風刺として読者の好評を得た。以後にも粘り強く市民の抵抗とこれに対する弾圧をイシュー化して‘隠密な抵抗’(765号),‘完全征服、MB時代の捜査を受ける方法’(769号)等のカバーストーリーをリリースし、9月には国家情報院の新しいインターネット・電子メール リアルタイム盗聴技法である‘パケット盗聴’を特ダネ報道することもした。

 キム・ジョンイク(58)前㈱KBハンマウム代表に対する不法査察の契機がイ大統領誹謗動画という点に照らしてみれば、政権に批判的な進歩的時事週刊誌<ハンギョレ21>のこのような一連の報道が支援官室の‘関心’を引いた可能性が高い。

パク・ヨンヒョン記者、前<ハンギョレ21>編集長 piao@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/526121.html 訳J.S