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‘ムン・デソン候補 盗作’論難

原文入力:2012/03/28 15:51(2023字)

←ムン・デソン候補

ムン候補 "過度な引用" は認めたが論難 継続
ネチズンら "ムンドリコー…複写学位論文" パロディ
(※訳注:複写機メーカーのリコーと技術提携契約を結んだシンドリコー、博士(パクサ)と複写(ポクサ)に引っ掛けたパロディ)

 博士学位論文盗作疑惑に包まれたムン・デソン セヌリ党国会議員候補(釜山沙下(サハ)甲)が27日‘引用表示のない過度な引用があった’という指摘に対して "そうです" と認めた。 その一方で論文盗作に対する問題提起に対しては "政治文化の誤ったパラダイム" と抗弁した。 「正々堂々と頭を下げることができるそのような政治文化になって欲しい」とあきれる訓戒までした。

 ムン候補はこの日夕<CBS>ラジオ‘時事ジョッキー チョン・クァンヨンです’に出演して論文盗作疑惑に対して一部を認めた。 これに対する進行者の質問に「(自身の論文審査委員に対する)学識と人柄まで無視することになりかねない」と反論して、続く質問に結局一部を認めた。 ムン候補は‘引用をしたが、どの論文から引用したということを明らかにしなかった’という指摘に対して "そうです" と答えた。 彼はただし「(論文の)結論や過程が重要なのであって、理論的背景は基本的に引用をするもの」と付け加えた。

 ムン候補は更に進んで自身に対する疑惑提起を「政治文化の誤ったパラダイム」と抗弁した。 彼はセヌリ党ソン・スジョ候補と会って「私が見る政治家たちはみな純粋でない」という話を交わしたとし「私たちが政治文化を変える出発点になってみようと話した」と語った。 また「政治新人として足を踏み入れるこのような友人にそのような胸が痛い傷を残すということ自体が政治文化の何か誤ったパラダイムではないのか」と話した。 ムン候補は国家代表テコンドー選手出身で、ソン候補とともにセヌリ党の‘若い血’として今回の総選挙で公認を受けた。

←左がムン・デソン候補の論文。 右がキム氏の論文。(クリックすれば拡大)

しかし、この日時事評論家チン・ジュングォン氏はムン候補が書き写したと疑われる論文を検討した結果を自身のチームブログ<リトマス>に上げ「仮説はもちろん研究方法、結論まで似ている」として「(ムン候補の論文は)盗作ではなく複写」と主張した。これに先立ち民主統合党は、ムン候補が去る2007年8月に国民大大学院を通じて発表した論文が同年2月に明知大大学院でキム・ペクス氏が提出した論文と相当部分が一致するとし、盗作疑惑を提起した。ムン氏は‘12週間PNF運動がテコンドー選手の柔軟性および等速性脚筋力に及ぼす影響’という題名のこの論文で博士学位を受けた。

 チン氏は論文の具体的な構文を例に挙げながら「‘内容的に’盗作でない部分はいくら多く見ても3分の1未満だ。 3分の2以上は盗作だと見なければならない」と書いた。当時、教育人的資源部が2008年2月に用意した論文盗作ガイドラインによれば、6単語以上の連鎖表現が一致する場合などを盗作と見ているが、ムン候補の論文は相当部分がこのようなガイドラインにかかっている居ることが分かった。

 彼の論文に対する具体的な問題点が出てくるとネチズンはムン候補の論文盗作疑惑とそれに対する彼の発言について、多様なパロディを吐き出し批判した。 ツイッター利用者@sarabo***は、甚だしきは誤打まで同じ部分があるという点を指摘して "論文(ノンムン)をコピー機に当て(ダ)ちょうどムンデソン?" と皮肉った。 @lkj9***は、博士(パクサ)学位論文ではなく "複写(ポクサ)学位論文" ではないかと一針した。 ‘ムンドリコー’、‘コントロールブイ(CTRL+V テッコンブイのパロディ)’等の風刺も続いた。

 一方、ムン候補の論文は論文盗作による学者の倫理問題が持続的に提起される中で政府が昨年新たに用意した規制法案の実効性を計る‘リトマス紙’となる展望だ。 政府は昨年7月‘研究倫理確保および不正行為防止に関する規則’を制定してこの問題に直接乗り出して規制することにした。この規則第9条(研究不正行為に対する情報提供の受付および調査)第2項を見れば 「中央行政機関および専門機関が研究不正行為に対する情報提供を受け付けたりその発生事実を認知した場合には該当研究機関に内容を移管して調査されるように措置しなければならない」と義務事項として規定した。 ムン候補の論文盗作疑惑が公論化された以上、実際の盗作有無に対する調査は避けられないわけだ。

クォン・オソン記者 sage5th@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/525646.html 訳J.S