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北 ‘開城工業団地 圧迫’程度 予測不能

原文入力:2009-03-17午後07:01:59
差し当たり今日の立場も予想困難…南側対応 重要
“公団も無風地帯ではない” 内外に刻印 ‘効果’

ソン・ウォンジェ記者,キム・ジンス記者

←京義線と東海線の陸路通行が再開された17日午前、開城工業団地に向かう車両が京畿,坡州,都羅山南北出入事務所で北側に向かい出発している。 都羅山/キム・ジンス記者jsk@hani.co.kr

1次全面遮断(9日)→全面許容(10日)→2次全面遮断(13日)→帰還だけ許容(16日)→全面許容(17日)→?….
キーリゾルブ訓練(9~20日)開始以来、北韓が開城工業団地と金剛山の陸路通行について示してきた態度の変化だ。通行を全面許容した日が二回とも火曜日という点を除けば明確な規則性がない。火曜日は1週間に一度ある金剛山出・入境の日だ。

規則性が見えないので差し当たり18日にはどのように出てくるかも予測不可能だ。政府も今度ばかりは慎重な態度だ。去る10日一日ぶりに北が通行を解除した時は「開城工業団地と金剛山地域の出・入境が原状回復されたと解釈して良い」(キム・ホニョン統一部スポークスマン)と正常化として受け取った。しかし17日には「明日どのように出てくるのか誰が分かるか」(ある当局者)と話した。北韓はこの日も何の発表もなかった。

ひとまず北韓がこの日通行を全面許容した理由は推察可能だ。北韓は16日に帰還道を開き、民間人‘抑留’非難を回避した。この日は北韓訪問の道まで開き、開城工業団地の跛行稼動を緩和しようとしたと見ることができる。開城工業団地入居企業らは四日間で原・副資材と人員交代が途絶えて深刻な苦痛と不便に見舞われた。稼動中断企業が続出し、16日には北韓に全面通行許容を促す声明書まで出した。

ある当局者は「北韓としても開城工業団地を今回完全にたたもうと覚悟をしたのではないならば、知らぬフリはしにくかったのだろう」と話した。

すでに開城工業団地を対南圧迫用カードとして十分に使ったと北韓が判断したのかも知れない。キーリゾルブ訓練を名分にしたが、北韓がひたすらキーリゾルブ対応次元で通行遮断カードを取り出したのではないという見解が多い。ある前職高位当局者は「それ以上の全面的対南圧迫カードとして開城工業団地を試してみたもの」と話した。 今回の事態で北韓は開城工業団地も南北関係の‘無風地帯’とは見なさないことを内外に刻印させた。最悪の場合、開城工業団地も捨てることができるという断固たる‘顔’を表わしたわけだ。‘だから工団発展のためにも対北韓政策を変えなさい’というそれなりの高強度対南警告だ。開城工業団地に命運をかけている企業に向かって‘政府の前向き政策転換誘導に積極的に立て’という無言のメッセージを送ったもの(前職高位当局者)という分析もある。

北韓の今後の行動は当初目標と比べてこの間におさめた効果をどのように評価するかに掛かっていると見なければならない。まださらに南側を揺さぶる必要があると見るならば、18日にでもまた通行遮断などに出るだろう。しかし南側の批判的世論と企業の不満高調などでむしろ逆効果になると判断するならば追加的状況悪化はない可能性が大きい。

この時また重要なのが韓国政府の対応だ。イ・ボンジョ前統一部次官は「現在では北が通行問題をキーリゾルブ訓練期間に限定して使っている」として「だが南側が直ちに完全な再発防止などを要求し急に対応策を駆使した場合、20日になっても終わらないこともありうる」と見た。ややもすると昨年の金剛山事件のように互いに対応程度を高めてゆき、事業自体が中断される悪循環が憂慮される。”政府の柔軟な対応が要求される局面”だ。このためには北韓の通行許容を両手両足すべて上げた‘降参’と卑下しない冷静と節制とが必要だという指摘が出ている。

ソン・ウォンジェ記者wonje@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/344606.html 訳J.S