原文入力:2009-03-17午後07:28:34
罵り汚して穴突き抜けて ‘用役作戦’ 依然として
遺族たち “私たちはゴミではない”…野4党共同対応
ホ・ジェヒョン記者
去る3月11日,龍山惨事がおきて50日ぶりに、この地域に対する撤去が再開になった。映像キャプチャー. キム・トソンディレクター.
[ルポ]二ヶ月ぶりに撤去再開された‘龍山4区域’現場
龍山惨事がおきて二ヶ月が過ぎた。その間季節も変わった。だが龍山の時計は止まってしまって久しい。短くない時間の間に多くのことが行なわれたし、多くの論議があふれ出たがそれだけだった。キム・ソクキ ソウル警察庁長官が過剰鎮圧に対して道義的責任を負って辞退したことだけが唯一の変化であった。
責任者処罰はなかったし、真相調査も不十分だった。人々の関心もどこかに少しずつ移った。今は龍山ではどんなことが起きても押し黙っている。また食傷ぎみでうっとうしい撤去民たちの戦いに成っていっている。2ヶ月前そうしたように。もう涙と怒りは消えてしまうということだろうか。
遺族たち“胸に2回も大クギ打ち”…残った借家人たちの抵抗
去る11日、重装備がまた動き始めた。人が死んでいった龍山4区域に対する撤去工事が再開になったのだ。都市整備組合はこれ以上工事を遅らせられないと明らかにした。黒ジャンパー姿の用役職員らも再び姿を現した。フォークレーンと掘削機のような重装備の音も唸っている。フォークレーンの腕が一度動けば、建物外壁は紙箱のように崩れ落ちた。
事故が起きた南一堂ビル前には再び遺族たちの泣き叫ぶ声が広がった。
「皆さん、私たちは結局ゴミだったのですか」 12日故イ・ソンス氏の夫人クォン・ミョンスク(47)氏は拡声器に向かっていきりたつように叫んでいた。ソウル市関係者に会って戻ったシム・ホソプ貧民対策会議代表から「ソウル市副市長に会って工事中断をお願いしたが‘時は金なり’と言う」という話を聞いた直後だった。
工事を眺める遺族たちの胸は複雑で息苦しいことこの上ない。
「合法的に撤去することだと言ったのです。でも人が死んだところでしょう。まだ真相究明もきちんとできてないし、亡者の魂はまともに天に昇ってもいないのに…. 本当にその人々は良心もないのですか。どのようにしたらこのように2回も胸に当てて釘を打ち込むことができるんですか。」クォン・ミョンスク氏は「最小限、亡くなった人々の葬儀を行うまでは工事を中断することが礼儀」と内心を打ち明けた。現在龍山惨事の遺族たちは‘真相究明と名誉回復’を要求して葬儀を先送りしている。
だが法は弱者の味方ではない。地主組合は2007年5月31日管理処分認可を受けた状態で撤去工事再開は合法的だ。工事再開で遺族たちの心はもう一度望楼に上がっていた。
現在龍山4区域の借家人80人余りは‘適切な補償’を要求して地主組合の撤去に対抗している。これらは用役職員らが出勤する朝7時に南一堂ビル前に集まり糾察に立つ。撤去に同意しなかった家に対する用役たちの嫌がらせを防ぐためだ。図体の大きい用役職員らがうろうろする路地を回って自分たちの根拠地を守っている。用役職員らが通行を制限し小競合いなどの衝突が起きたりもする。
罵り汚して穴突き抜けて…‘追い出し作戦’相変わらず
残った借家人たちはなぜずっと戦っているのだろうか。話にならない補償費のためだ。99年からチキン店を経営してきたタク・ムノク(55)氏は「これまで計7千万ウォンの投資をしたが組合から通報された補償金額は1821万ウォンだった。10年前に費やしたお金よりはるかに少ない補償費でどこへ行って商売をしろと言うのか」として訴えた。惨事の後、言論を通じて借家人たちの不満がたくさん知らされたがタク氏は「変わっていない」と言い切った。「組合側と昨年7月,8月に2回対話したのが全てです。再評価を要求しても‘あなたらがいくら地団駄を踏んでも通知された金額以外には多くやることはできない’と言います。むしろ税務署に申告された金額だけで再評価すれば私たちに不利になるといったのです。」税金を減らすために所得申告を下方設定する自営業者の生理を組合は‘交渉の武器’として活用していた。
惨事が忘れられる頃、撤去工事は再開になり龍山4区域は戦場のように廃虚に成っていっている。やせこけているように残ったコンクリート構造物だけが家の跡地だったことを知らせるだけだった。撤去されなかった家の塀には大きな穴がぱんぱんとあけられていた。ものさびしい雰囲気を作り、人が暮らすことはできない町内にするための用役らの‘作戦’だったわけだ。
住民たちは「罵るのは基本で、町内を汚して、自ら離れるようにしている」として舌を巻く。龍山4区域の住居借家人であるアン・某氏(60)は「私が足が不自由だから我が家だけはそっとしておいてくれと用役らに話すと ‘バカ何言ってるんだ’という声を聞いただけ」と言って訴えた。アン氏の家の周辺は皆撤去され、つぶれたレンガばかりが転がっていた。一角には食物ゴミがいっぱい積まれていた。アン氏は「用役らが夜中にこっそりと捨てていく」と主張した。「周辺に悪臭を漂わせ、これ以上家に住むことができなくさせるよくある戦略」といった。
龍山4区域に残った最後の住居借家人アン・某氏、彼女は組合が補償金として250万ウォンを提示したとして憤慨した。
住民たちが暴力に露出していることも問題だ。住民たちは用役職員らが目に見えないように住民たちを脅迫し暴行していると言った。去る13日、撤去を受け持っているH建設のある職員は住民とインタビューをしている<ハンギョレ>取材陣のカメラを壊してしまった。抗議する記者に「全撤連所属のカメラマンだと思った」と話すだけだった。全撤連に加入した住民たちは用役らから安全を保証されにくく見えた。
だがH建設は‘住民暴行’疑惑を強く否認した。この会社の撤去チーム キム・ジェリム常務は「今の世の中がこんな世の中なのに、そのように仕事をするか」として「用役を配置しておくのは工事現場が危険だから」と線を引いた。
治安不安の中、“私たちには敵が2つ” 警察にも責任を問う
住民たちは「警察が治安維持から手を離しているから起きること」と警察側にも責任を問うた。激昂したある住民は「私たちには敵が2つであるようだ」と話した。「用役に住民たちが殴られても、警察が双方暴行にしてしまう」ということだ。これに対してイ・ヒソン龍山警察署刑事課長が「住民たちの誤解」として「捜査は公正で客観的に進行される」と解明したが、住民たちは信じる雰囲気ではなかった。
続く撤去、不安になった治安で商圏も枯れつつあった。惨事が起きた南一堂ビルから20余メートル離れたところでスンデ食堂を営むキム・インギュ(54)氏はこの頃、午後の商売は最初からたたむ。「夜になれば人が通らない所になってしまったため」といった。「事故がおきた後、40日目までは一日にクッパ十皿売ることも大変でした。 今ここで商圏が死にかかっていています。」
住居借家人のオ・某(55)氏は三家族が住む家を用意できず、龍山を離れずにいた。家主はすでに家を売ってしまった後であり、撤去会社では常に出て行けと要求しオ氏は自らも“引っ越ししたい”という住民だった。だが彼は引っ越しする力がなかった。オ氏は訴えた。「龍山近所は貸し切り価格が大幅に上がって3ヶ月たっても家が見つかりません。お金のない庶民は常に追われてばかりいなければなりませんか。」
“常識的な補償さえするならば”…野4党共同対応も
龍山4区域はもう一度戦争をする準備をしている。民主党,民主労働党,創造韓国党,進歩新党で構成された‘野4党共同委員会’は16日パク・チャンキュ龍山区庁長を訪ねて「撤去を中断して対話テーブルを用意すること」を注文した。イ・ジョンヒ民主労働党議員は「一日早く進行しようとすれば、さらに大きいことが起きかねない」と話した。しかしパク庁長は「5日程度は工事を中断できるが、それ以上は大変だ」という返事だけだった。
共同委員会側は「それでも議員らが訪ねて来たが」として内心撤去中断を期待しているものの、現実的に撤去工事を住民と組合間交渉が終る時まで中断させることは難しく見える。撤去期間が増えるほど工事費用が急激に増えるので、組合と施工者,施行社すべてが‘速度戦’に没入しなければならないためだ。
だが住民たちは「意外に問題解決の鍵はそんなに難しくなく探すことができる」と話す。キム・インギュ氏の話だ。「龍山開発への参加で1ヶの建設会社が得る利益だけで1兆4千億ウォンに達すると言います。用役会社に入れる費用だけで数十億と言うんですよ。そのお金で借家人たちに現実的な補償さえすれば分かって出て行くはずなんですよね。」
タク・ムノク氏は「商売さえできるようにしてくれれば良い」と話した。「私たちに開発利益を回してくれと言うのではありません。他の所に行って今のように商売することができるように常識的な賠償だけしてくれということです。こういうことではまた人が死ぬことも起き得ます。」
巡回査察を終えた住民たちは夕方になると再び南一堂ビル前に集まった。すぐに開かれるろうそく集会を準備するためだった。枯れてしまったいくつかの花輪が南一堂ビル下の歩道に置かれており、火に黒く焼けたバス一台が建物入口を塞いでいた。その上に‘世の中は生きることではなく住む所’と書かれた句が建物壁に記されていた。 一つ二つとロウソクのあかりを持った人々が建物前に集まってきた。
ホ・ジェヒョン記者catalunia@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/344627.html 訳J.S