本文に移動

"キム・ジェチョル社長がブランドバッグ 贈り物?

原文入力:2012/03/13 20:32(2903字)

"記念品の時計を受け取った私は気分が悪い"

←<文化放送>(MBC)キム・ジェチョル社長が去る7日午後、最大株主である放送文化振興会理事会に参加するためソウル、汝矣島(ヨイド)、栗村(ユルチョン)ビル前を歩いている。ストライキ中の労組員がこの日、抗議集会をしながら掲げた "キム・ジェチョル退陣" と書かれた横断幕が見える。 キム・ポンギュ記者 bong9@hani.co.kr

文化放送で多数の人気作を執筆した有名ドラマ作家
"ブランドバッグ・化粧品の贈り物は風刺小説にでも出てくる話"

キム・ジェチョル<文化放送>(MBC)社長の法人カード私的流用疑惑が 「業務用だけに使った」という釈明にも関わらず静まろうとしない。

 労組が去る6日、キム社長を業務上背任の疑いなどで検察に告発したのに続き、文化放送監査局がキム社長の法人カード使途に対する業務関連性把握のための特別監査に着手した。 監査が終われば最大株主である放送文化振興会(放文振)に結果が報告される計画だ。

キム・ジェチョル‘7億法人カード’流用疑惑
前社長 "1年に1億程度を使う" …3倍以上使った格好
休日決済件数 42%… "私的に使った余地が多い"

 文化放送監査局関係者は13日「社長の法人カードの使途を糾明するための特別監査が開始段階にあり、期間がどれくらいかかるか分からないが、もし業務関連性のない誤ったものが出てくるならば株主である放文振の措置により(キム社長)自ら(去就を)判断されるだろう」と明らかにした。

■放文振への資料提出 先送りし続け

 労組は先月27日から3度にかけて△2年間に7億ウォン程使用△ブランド品と貴金属購入1300万ウォン使用△国内ホテル188件 1億5千万ウォン使用△本人名義法人カード 2億2千万ウォン中、休日だけで5300万ウォン使用△海外出張時の免税品1700万ウォン分購入などに対するキム社長の具体的釈明を要求して法人カード私的流用疑惑を提起した。

 これに対してキム社長はブランド品と貴金属、高級化粧品は作家や演技者などに感謝の贈り物をあげたものであり、ホテル使用が頻繁だったのも協賛誘致とK-POP行事関連の外部のお客さん接待が多かったためだと釈明した。休日の決済件数が40%を越えたことに対しては、休日に仕事をたくさんしたためだと説明した。具体的に誰に高価な購入物品を与えたかは "営業秘密" として明らかにしていない。

 使用側はカード使用購入品の使途に対する記録を全て持っているかという質問に対しては明確な返事をしなかった。監査局側関係者は「監査が進行中なので話せない」とした。イ・ジンスク広報局長は「問題があれば監査で明らかになるだろう」とだけ話した。 ハン・サンヒョク放文振野党側理事は「当初14日に開かれる理事会に(使途資料を)提出するという使用側が再び法人カード監査が終われば提出するとして話を変えた」と話した。

■2年間の業務推進費が6億9千万ウォン?

 放送界では職員が1600人の文化放送のキム社長が、2010年3月から2年間で本人名義の法人カード(2億2千万ウォン)と秘書陣が計算した法人カード(4億7千万ウォン)を通じて業務推進費として6億9千万ウォンを使ったことに対して「金額が多すぎる」と口をそろえている。

 文化放送社長を務めたある人物は 「私の名義と秘書陣の法人カードを合わせて1年に1億ウォン程度を使った」と明らかにした。 職員会食の時に食事代を渡し、外部のお客さんを食事接待し、職員激励金や扶助金として1億ウォン程を使ったということだ。キム社長が使った金額の3分の1にもならない。オム・ギヨン社長は2009年4月から3ヶ月間に1100万ウォンを使ったと労組は明らかにした。 一ヶ月に400万ウォンも使わなかったわけだ。

 国会の決算監査を受ける<韓国放送>(KBS)社長の場合、2010年一年間に本人名義法人カードの使用額が4847万ウォンだった。 韓国放送は職員も4800人余りで文化放送の3倍だ。 韓国放送は社長と副社長、監査など3人の法人カードの月別使用総額がホームページに公開されている。

 文化放送は商法上は株式会社に分類されているため外部監査を受けない。内部の問題提起がなければカード使用内訳に対して内部監査も受けない。 社長が使える法人カード限度額も決まっていない。 イ・ユンサン アンジン会計法人会計士は「私企業会社オーナーを除くすべての役員は、法人カード限度額が決まっていて、公的所有構造であるMBCも限度規制を受けたり、公的監査を受けるのが正しい」と話した。

■ブランドバッグ・貴金属 作家・演技者にプレゼントした?

 使用側はキム社長が直接ドラマ演技者と作家にブランドバッグ・貴金属・高級化粧品をプレゼントし、プログラム協賛も獲得したと明らかにした。

 文化放送で多数の人気作を執筆したある有名ドラマ作家は「MBC社長を無数に体験したが、ブランドバッグ・化粧品の贈り物は風刺小説にでも出てくる話」として「それが事実なら、腕時計と腰ベルトのような公式記念品だけを受け取った私としては気分が悪い」と話した。

 昨年、地上波3社中‘大当たりドラマ’を最も多く生み出した<SBS>ドラマ企画側の高位関係者は「ドラマ協賛と交渉に関連してはほとんど外注会社とドラマ本部で処理している」として「社長が一緒に俳優に会って酒を飲んで話す時に助けてくれという話はするが直接高価な贈り物を渡したりはしない」と話した。 文化放送のある前任社長も「ドラマ出演陣や作家への贈り物は担当部署で準備し、通常(ブランドバッグのような)高価な贈り物を買いはしない」と話した。 韓国放送側高位関係者も「演技者に感謝のプレゼントを買う時は、ドラマ局側から公式費用で支出する。 社長が使う金ではない」と明らかにした。

■休日決済件数が41.7%

 キム社長の法人カード内訳で目につく点は、休日の決済件数が41.7%に達する点だ。文化放送のある前職社長は「休日決済は私的に使ったと見られる余地が多い」と指摘した。

 文化放送のある部長級ディレクターは「週末に法人カードを使う場合、使用内訳が赤く表示される。 社長が法人カードで途方もない金を使いながら、使途をきちんと残していないということは理解できない」と話した。 ユン・ジョンフン会計士は「休日に使った金が個人用途ではないということを一つ一つ証明できなければ、会社の金を横領したと見なされ国税庁税務調査事案」と指摘した。

 イ・ジンスク広報局長は「内部監査が進行中であり、今は何も答えられない。監査結果を見て話す」とした。

クォン・クィスン記者 gskwon@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/523333.html 訳J.S