原文入力:2012/03/07 23:34(1235字)
選挙結果によっては海軍基地推進が難しくなることを憂慮
政府が国策事業を推進する過程で地方自治体の抵抗を押し切り工事を強行する悪い先例を作った。 ウ・クンミン済州道知事と道議会議長、与野党の道党委員長が去る5日一斉に‘工事一時保留’要請をしたが、政府はこれを握りつぶし24時間も過ぎずに発破作業を開始した。
政府がこのように‘無理手’を用いた理由は4月の総選挙で‘与小野大’になる場合、海軍基地の推進が永遠に難しくなりかねないという焦燥感のためという分析が出ている。 民主統合党は海軍基地の工事中断および原点からの再検討を、統合進歩党は海軍基地白紙化を公約として掲げた。
済州軍事基地阻止汎道民対策委員会のある関係者は「総選挙後には難しくなることもありうるので、その前にクロムビ岩を復元不能なまで傷つけて工事を既定事実化しようとする意図があるようだ」と語った。
発破強行という政府の強硬姿勢に対して、済州道もまた強硬姿勢で対抗している。 済州道は発破が始まった後の7日昼、ウ・クンミン知事名義で海軍参謀総長に共有水面埋立工事停止のための事前予告および工事停止協力要請公文を送った。 済州道は公文で「去る2009年4月に締結した海軍基地建設基本協約書の目的である15万t級クルーズ船2隻が接岸できるかに対する明確な判断が出てくる時まで工事の停止命令を検討しようと考える」として、来る16日までに聴聞に応じることを要求した。
済州道は総理室主管のクルーズ船入出港技術検証委員会による検討の結果、15万tクルーズ船の入出港が事実上不可能であることが明らかになったとし、客観的で公正なシミュレーションを再実施しなければならないと主張してきた。 反面、政府は国防部(海軍)が技術検証委員会構成以前の昨年12月12日から先月までに実施した自主シミュレーションで入出港に問題がないと出てきたとし再検証要求を拒否してきた。
済州道の意図どおり共有水面埋立工事が停止されれば海上工事が不可能になり全体日程に大きな支障をきたすことになる。 だが、政府は道が停止命令を下しても工事継続には問題がないという強硬な態度であり、実際に工事が中断されるかは未知数だ。
国防部キム・ミンソク スポークスマンは「道知事が工事停止命令を下すことができるが、停止命令が不当だと判断される場合には国土海洋部長官がその命令を是正できる」と話した。 しかし、そのなった場合に済州道が再び最高裁に訴訟を提起でき、中央政府と地方自治体間の関係が最悪の局面に陥ることもありうる。
済州/ホ・ホジュン記者、イ・スニョク記者 hojoon@hani.co.kr
原文: 訳J.S