原文入力:2012/02/22 21:22(1101字)
僧侶の身柄引き渡し・軍隊撤収などを要求
中国大使館に抗議書簡伝達を予定
曹渓宗(チョゲチョン)の立法府である中央宗会常任委員長団が、中国政府のチベット弾圧中断を要求した。
中央宗会7ヶ分科常任委員長全員は去る14日、共同記者会見を行い「1951年にチベットを強制的占領した中国政府は60年余りの間に120万人に達するチベット人を死に追いやり、宗教弾圧政策を通じて発砲と無差別殴打でチベット人の自由と精神を抑圧している」と主張した。
この声明はこれまで中国政府の立場にそのまま従っている中国仏教との友好関係と韓国政府の外交路線に便乗してきた韓国仏教界が、仏教圏弱者たちの人権を代弁するために前向きな変身を試みたと評価されている。
常任委員長らは社会分科委員長であるテオ僧侶が読みあげた声明書を通じて 「チベットでは2008年から最近までに24人の僧侶と国民が焼身供養という極端な方法で自由と独立を要求し、命をかけた示威を行っている」と指摘した。 声明書は続けて「中国政府は焼身した僧侶の遺体を返してほしいというデモ隊に向かって銃撃を加えるなど反倫理的な弾圧を行っており、デモ発生地域の電話、インターネットなどすべての通信手段と道路を統制し外国人の出入りを禁止し現地の情報を徹底的に遮断している」と批判した。
常任委員長団は「焼身した僧侶の身柄引き渡しをはじめとして駐留軍隊の早急な撤収、良心犯の釈放、僧侶に対する忠誠強要行為および強制移住政策を直ちに中断すること」を要求した。彼らはまた「昨年11月、韓・中・日仏教代表団は仏教友好交流会議を通じて生命と平等、平和、知恵、仏土(訳注:娑婆と極楽の間にあるとされる)になる世界を宣言文で発願したように、チベット問題を平和的に解決するための決議文採択と真相調査委員会を構成すること」も要求した。 彼らは「武力弾圧が起きている今日のチベットの現実を見過ごして3国の仏教発展を祈ることは縁木求魚(山で魚を探すこと)に過ぎない」と明らかにした。
常任委員長団はこの声明が来月、曹渓宗(チョゲチョン)臨時中央宗会で全体決議文として採択されるよう努力することにし、駐韓中国大使館を訪問して抗議書簡も手渡す計画だ。また、チベット事態真相調査委員会を構成し仏教信者の国会議員を参加させることにした。
チョ・ヒョン記者
原文: 訳J.S