原文入力:2012/01/30 17:40(2628字)
クォン・オソン記者、チョン・ファンボン記者
[現場] 才能教育本社前に集まった‘希望の歩み’
13日間‘長期闘争場’応援訪問…キム・ヨジン、キム・ジンスク応援団長 引き受け
出征式 初日、警察 街頭行進規制で摩擦も
‘非正規職と整理解雇のない世の中のための希望の歩み’参加者120人余りが30日午前ソウル、鍾路区(チョンノグ)、恵化洞(ヘファドン)の才能教育本社前で'希望の歩み'発隊式を開いた。'希望の歩み'は来月11日まで、ソウル・京畿(キョンギ)の長期闘争事業場を訪れる。
13日間にわたりソウル・京畿(キョンギ)付近の長期闘争事業場を結ぶ大長征‘非正規職と整理解雇のない世の中のための希望の歩み’が30日第一歩を踏み出した。この日午前、零下の天気にも負けずソウル、鍾路区、恵化洞の才能教育本社前に集まった120人余りの‘希望の歩み’参加者の顔には日差しのように暖かい笑いの花が咲いた。
ヨ・ミンヒ才能教育支部組合員(39・女)は「才能支部も闘争1500日を越したが、それよりさらに厳しい苦労をしている事業場もたくさんある」として「その初めてスタートを才能で行うと言ったら、苦労も省みずに集会場所を用意した」として、この日の行事を喜んだ。 才能支部組合員は本社前で集会をするためには、使用側が雇用した下請ガードマンと恵化(ヘファ)警察署ですさまじい集会申告競争を行わなければならなかった。 少しでも席を外せば使用側順序を奪われるため警察署前で宿泊はもちろん大小便まですべて解決しなければならない。 女性組合員は28~30日まで3日間の行事のために「(警察署前で持ちこたえた時間が)165時間を越える」と語った。
ペク・キワン統一問題研究所長は「放った矢は標的に当るまでは再び戻ってこない」として、非正規職撤廃まで休むことなく進む‘希望の歩み’になろうと参加者を促した。 希望の歩みはこの日の行事を称する別名。 シム・サンジョン統合進歩党共同代表、ホン・セファ進歩新党代表、アン・ヒョサン社会党代表も出征式に参加した。
しかし午前11時に光化門(クァンファムン)KT本社に向かって出発する予定だった行事は警察の封鎖のために最初から支障にぶつかった。主催側は歩道を通じた平和的行進をすると強調したが、警察は行進は容認できないとして対抗し妨害した。 結局横断幕を下ろし拡声器を使わないことで折衝した後に参加者は出発することができた。
才能教育と世宗(セジョン)ホテル闘争の‘応援団長’を引き受けた俳優メン・ポンハク(50)氏はこの日、大衆の参加を訴えた。 「希望のバスを通じて私たちは互いに連帯すれば希望は現実に近づくということを見てきました。他人事だとして傍観すれば後で孤独な人になるかも知れません。 しばらく共にするなり、または、応援のツィットを残すような小さなことだけでも世の中は変わります。」俳優キム・ヨジン氏と‘塩花木’のキム・ジンスク氏らも応援団長を引き受けた。
韓一病院食堂労働者として仕事をしていたが解雇されたハン・オクソン(62)氏は「60歳で解雇されるまでは、こういうことは知らなかった」と話した。 ソン・ヨンオク民主労総韓一病院支会長(57)は「何も分からない母親たちも、このように非正規職問題を知り一歩一歩と踏み出している」として「分からないからと言って黙っていれば1%のための世の中は変わらない」と語った。
まだ解雇問題は遠くに感じられそうに見える若者たちの参加も目についた。 ツイッターで今回の行事の知らせを聞いて参加したというパク・ヒヨン(釜山外大2)氏は 「初めてきた時は‘闘争’を叫んだりする姿に拒否感を抱いたりもしたが、話を聞いて一緒に歩きながらこの方々がなぜこのようにするしかないかが分かる契機になった」と話した。
30分ほど昌徳宮(チャンドックン)の石垣道まで歩道に沿って平和に続いた行進は警察が突然規制に出たことで銅線が乱れ始めた。「体にポスターをまいて申告していない行進を試みることは不法」というのが警察側が放送を通じて一貫して掲げた理由であった。 参加者は警察の制止線を避け大学路(テハンノ)に戻り、マロニエ公園の前を横切り梨花(イファ)交差点で取り囲んだ警察によって孤立した。 この過程で参加者と戦闘警察との間に怒声が行き交い車道へ迂回しながら危険な状況が生まれもした。
進歩新党青年学生委員会所属でこの日の行事に参加したキム・ドンヒョン(20・高麗大)氏は「1500日間、黙殺無返答の才能教育使用側の態度に問題を感じて参加することにした」として「市民に連帯を訴える集会は憲法が保障する表現の自由領域であるのに、警察が不法に規制するのを見て怒りが爆発する」と話した。 パク・ジュミン弁護士は「現行の集会及び示威に関する法律は未申告行進を不法集会と規定しているが、危険性のない集会まで硬直的に解散させるのは表現の自由侵害の素地がある」として「柔軟な運用が必要だ」と指摘した。
出だしから警察とのもみ合いで行進が順調には進まないことを予告したが、参加者たちは希望のバスのように今回の行事がもう一つの‘結実’につながることを切に願った。 参加者たちはこの日から来月11日までの13日間、シグネティクス、コーロン、コルト-コルテク、柳成企業など整理解雇と非正規職問題で長期闘争を行っている首都圏のほとんどの事業場に希望の声を伝える予定だ。
最後の終着地はこれまでに19人の解雇組合員・家族の死が続いた双龍(サンヨン)自動車の平沢(ピョンテク)座込み場だ。 この日‘非正規職問題解決’の旗をカバンにさしたまま出発を共にした双龍車解雇労働者ウォン・サンヨン(40)氏は「双龍車問題が長期化しているじゃないですか。 この前の希望のバスで(整理解雇問題解決の)土壌が用意されたとすれば、私たちは今 種をまいていると考えます。この種が芽生えて実を結んでもらいたい」と話した。
クォン・オソン、チョン・ファンボン記者 sage5th@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/516648.html 訳J.S