本文に移動

韓-中旅客船 漂流 14時間ぶりに仁川(インチョン)へ入港

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/515279.html

原文入力:2012/01/18 13:53(1378字)
キム・ヨンファン記者

甕津郡(オンジングン)海上で機関故障のため漂流

 乗客385人と乗務員65人など450人を乗せ西海(ソヘ)で漂流した韓-中国際旅客船が漂流14時間ぶりの17日夜11時30分頃、仁川港に入港した。

 仁川港到着予定時刻より12時間も船内に閉じ込められなければならなかった乗客の大部分はむしろ淡々とした表情だった。 だが、仁川港国際旅客ターミナル入国場で彼らの到着をいらいらしながら待っていた家族のほうがより強く心配した。

 中国で留学中の孫と孫娘を入国場で待っていたイ・某(67・女)氏は「午前11時30分に到着すると言うのでターミナルに出迎えにきたが‘船が漂流した’という消息を聞き驚いた」として「無事に到着して本当に良かった」と話した。 仁川港国際旅客ターミナル入国場に出迎えにきた家族たちは「漂流の消息を聞いて家族皆が泣いて大騷ぎになった」として「船舶の安全点検をせずに出発したのではないか」と船会社側を非難した。 13才の娘を待っていたム・ゲファ(42・女)氏は「娘がそばにいた乗客の携帯電話を借りて‘事故が起き、船が漂流した’と連絡してきた」としながら「ずっと不安だったが、このように無事に到着して幸運」と安堵の心情を語った。

 事業日程や個人の約束などで韓国に入ってきた一部の乗客は不満を吐露した。韓国と中国を行き来し貿易業を営む乗客シン・某(51)氏は「午後3時に仁川港でコンテナ作業をするために時間を合わせて船に乗ってきたところだった」とし「今日作業ができないことに対して船会社側に損害賠償を請求するか考え中だ」と話した。

 乗客大部分は疲れた表情だったが不満を吐露する一部乗客を抜いては運航遅延による抗議など大きい騒動はなかった。

 運行会社である韓中フェリー側はすべての乗客に運賃の50%を返済し、一部乗客にはターミナル近隣の宿泊施設を提供した。 船会社関係者は「運送約款により油類割り増し料と出国税を除き、運賃の半分を返済することにした。 だが、その他の補償は約款にない」と話した。

 1万6千t級の韓-中国際旅客船‘香雪蘭号’は17日午前9時15分頃、中国イェンタイ(煙台)港から仁川港に向かう間、仁川、甕津郡、蔚島(ウルド)西方3.5マイルの海上で突然機関故障を起こし漂流し海洋警察に救助された。

 香雪蘭号はエンジンを冷やすための冷却水系統に異常が生じ、1時間30分余りの間緊急修理作業を始めたが自主修理が不如意のためエンジン過熱を憂慮し機関を停止させイカリをおろした後に海上警察に申告し、200t級民間曳き船2隻に曳かれ無事に仁川港に到着した。 海上警察は香雪蘭号に対して安全点検を正しくしたか調査を行う方針だ。

 海上警察関係者は 「この日の気象は普段より非常に良く、特別な被害が発生しなかったことは大いなる幸運」とし「気象が良くなかったとすれば旅客船が漂流しながら大型事故が憂慮される状況だった」と話した。 仁川/キム・ヨンファン記者 ywkim@hani.co.kr

原文: 訳J.S