原文入力:2011/12/27 20:21(1415字)
イ・テヒ記者
チェ・ジェソン議員 "人権蹂躪"
国家情報院 "同意を先に得た"
UDTなど‘秘密採用’も
←ウォン・セフン国家情報院長が27日午前、国会情報委員会に出席している。 共同取材写真
国家情報院が職員全員を対象に広範囲な嘘発見器調査を行っていることが確認された。 野党は李明博政権末期に情報要員の口を塞ごうとする措置ではないかと疑っている。
27日国会情報委員会でウォン・セフン国家情報院長は「国家情報院が職員を相手に広範囲な嘘発見器調査を実施中と言うがそれは事実か」というチェ・ジェソン民主統合党議員の質問に対し、「職員全員を対象に実施しており、今後も継続する」と答えた。
民主党情報委幹事であるチェ・ジェソン議員は「ウォン・セフン院長は‘去る2003年から嘘発見器調査を行って来た’と答え、‘その時から職員全員を対象にしたのか’と尋ねると、‘当時は不正の疑いがある職員だけを対象にした’と答えた」と伝えた。 国家情報院は今年初めから職員全員を対象に嘘発見器調査をしたと伝えられた。
これに対して国家情報院は「嘘発見器調査は米中央情報部(CIA)等、他国の情報機関も全て実施している」として 「情報要員の情報流出を防ぎ、各種不正を事前に遮断する意味で実施するもの」 と説明した。 国家情報院は嘘発見器調査をしているという事実と理由、日程などを職員に事前に十分に知らせ、職員の同意の下で調査を行っているので問題がないという立場だ。
しかしチェ・ジェソン議員は「国家情報院の職員だからといっても、すべての職員を対象に嘘発見器で調査するということは人権蹂躪ではないか」として「これは政権末期にありがちな情報流出や政界コネ作りを阻むための措置ではないかという疑いを持つ」と話した。
国家情報院はまた、最近 海軍特殊戦旅団(UDT)と特戦司令部、海兵隊など特殊部隊出身の下士官30人余りを採用した事実も確認された。国家情報院は‘特殊部隊の下士官を募集したのは事実か’という質問に事実であることを認めたとチェ議員は伝えた。 国家情報院が軍特殊部隊出身を別途採用したのは北韓金正日国防委員長死亡以前のことだ。 チェ議員は「国家情報院法上、内部に準軍事組織は置くことができないようになっている」として「今回、特殊部隊下士官出身を採用した理由と彼らの役割を明確に確認する必要がある」と話した。
国家情報院はこれに対して「下士官が別途の単位として集まっているのではなく、各部門別に需要に合わせて採用した」と明らかにしつつも具体的な役割や活動に対しては答えなかったとチェ議員は伝えた。
国会情報委はこの日午後、チョ・ヒョノ警察庁長官を呼び中央選管委に対するハンナラ党秘書官のDDoS攻撃捜査状況を質問する予定だったが、チョ庁長が事前説明なしに参加せず霧散した。 チェ・ジェソン議員はブリーフィングを通じて「チョ庁長が事前説明も無く国会情報委に出席せず質問できなかった」として「これは明白な国会無視」 と批判した。 イ・テヒ記者 hermes@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/512120.html 訳J.S