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統一団体代表 北韓訪問を強行…ソウル大焼香所 10分で撤去

原文入力:2011/12/26 22:41(1693字)
イ・チュンシン記者

‘民間弔問’論難 増幅
コリア連帯 "ファン・へロ代表 中国を経て平壌到着"
ソウル大生 焼香試みるや本部職員が制止
保安法被害者の会-保守団体 大漢門前で衝突

←ソウル大教職員が26日昼、校内の学生会館に学生たちが設置した金正日北韓国防委員長の焼香所を撤去している。 イ・ジョンア記者 leej@hani.co.kr

 政府の不許可方針にもかかわらず、民間統一運動団体幹部が金正日北韓国防委員長を弔問するとし北韓を訪問した。 また、大学校内に学生たちが作った臨時焼香所が設置され。学校側と衝突の末に撤去された。

 統一団体‘自主統一と民主主義のためのコリア連帯’(以下、コリア連帯)は26日ソウル、世宗路(セジョンノ)の政府中央庁舎後門で記者会見を行い「ファン・へロ(35・女)共同代表が金正日国防委員長を弔問するため北韓を訪問した」と明らかにした。 フランスに住んでいるファン氏は去る24日、中国北京空港から高麗航空便を利用して平壌、順安(スナン)空港に到着したことが分かった。 イ・サンジュン コリア連帯共同代表は「ファン氏が北京から平壌に向かう時‘北韓へ入国する’という携帯メールを送ってきた」と話した。

 コリア連帯は「金委員長の弔問で平和統一への出口を開かなければならない」として「政府は直ちに特使北韓訪問団を北韓に送り、すべての民間団体の北韓訪問弔問を許容せよ」と主張した。 統一部関係者は 「民間団体代表の北韓訪問事実を現在確認中」 として 「許可を受けない北韓訪問は南北関係に役立たないということが基本的立場」と話した。 最高検察庁公安部もファン氏の動線に注目しているとし、身柄が確保されれば処罰するという立場を明らかにした。

 ソウル大では数人の学生が校内にキム委員長追慕焼香所を設置し10分後に撤去される騒動が起きた。 パク・ソンア(22・農業経済社会学部)氏など学生3人はこの日昼12時5分頃、ソウル大学生会館1階に焼香所祭壇として使われる机、香炉と香、菊花を持って入り焼香所を設置した。 祭壇上には2000年の6・15南北首脳会談の時に金大中大統領と金委員長が手を取り合って万歳を叫ぶ写真が霊前写真として上げられた。

 パク氏は「金正日死亡と関連して言論や政府が追慕に反対することだけが国民感情であるかのように偏向報道をしている」として「金委員長を追慕しようとする国民感情があると考え、焼香所を設置した」 と話した。 だが、学生たちが焼香を試みるや現場に待機していた教職員がこれを制止し、パク氏と10分余り舌戦を行った。続いてパク氏らが席を離れるや学校の警備警察と職員は直ちに焼香所を撤去した。 キム・サンボム ソウル大本部学生課長は「ソウル大学校キャンパス利用規定によって施設物設置は許可を受けることになっている。 事前に告知した通り(焼香所設置を)認めることはできない」と話した。

 国家保安法被害者の会(以下、被害者会)会員10人余りもこの日午後5時頃、ソウル、中区(チュング)徳寿宮(トクスグン)大漢門前に金正日追慕焼香所の設置を試みた。 だが、警察およびオボイ(父母)連合会員100人余りが阻んだために焼香所を設置できなかった。 被害者会の会員、キム・デフィ氏は「焼香所を用意することが統一の相手に対する人間的道理」と話した。 ソウル、南大門(ナムデムン)警察署は 「大漢門前にはオボイ(父母)連合側が来年1月20日まで不法暴力デモ清算決議大会を申告した状態なので、被害者の会に集会不許可通知をした」と明らかにした。警察はこの日、両団体の衝突と焼香所設置を阻むために警察2ヶ中隊120人を配置した。

ジョンファンボン、イ・チュンシン記者 bonge@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/511989.html 訳J.S