原文入力:2011/12/25 20:52(1359字)
キム・ソヨン記者
内訳なく携帯メールで入金通知だけ…金も遅れて支給
賃金、正規職の半分…日雇いは免れても雇用不安
地方警察庁の交通係で無期契約職として働き6年目のハ・インスク(30・仮名)氏は月給明細書を受け取ったことがない。携帯メールで月給が入金されたと連絡がくれば通帳で総額を確認することが全て。 他の所はどうなっているか気になって一般企業に通う友人に尋ねると、皆がEメールで月給明細書を受け取っており各種手当てなど給与を正確に確認していると言った。ハ氏は「去る2008年に日雇いから無期契約職に転換されて状況が良くなると期待したが、差別と雇用不安は変わらない」と話した。無期契約職という雇用は定年まで保障されるが、賃金や労働条件は正規職と差のある雇用形態をいう。 政府・公共部門だけで13万5000人余りの無期契約職がいて、全国の警察庁と警察署では1700人余りが仕事をしている。
最近、政府組織で異例的に給与が一日遅れて支給され議論になった警察庁無期契約職の劣悪な処遇が俎上に上がっている。 25日、警察庁無期契約職の話を総合すれば、彼らは同じ仕事をする技能職公務員たちと比べて差別が激しく、月給明細書はもちろん時間外手当も支給されないなど勤労基準法が守られていないと主張した。 月給が遅れたのも今回が初めてではないと語った。
警察署長の秘書の仕事をしているキム・ミンヒ(40・仮名)氏は署長より早く出てこなければならないため出勤時間が早く退勤も遅いが時間外手当を受け取ったことはないと話した。 キム氏は「手当てを請求しても予算が足りないので支給できないという言葉だけを繰り返す」として「同じ仕事をする技能職公務員は手当てが正確に出ているのを見る時、無期契約職ゆえに受ける差別」と話した。 今年で仕事をして20年目になるキム氏は手当ても受け取れず、賞与金もなく、勤続年数が同じくらいの技能職公務員と比べて賃金(月170万ウォン)が半分程度と語った。彼女は「政府は無期契約職は正規職だと言うが、先日お金が必要で銀行に借入を申し込んだが、無期契約職は日雇いと同じ等級に分類されていて複雑な思いだった」と話した。 給料日もすべての職員が毎月20日なのに、大邱(テグ)・釜山など一部警察庁の無期契約職は30日だ。
雇用不安も相変わらずだと話した。ハ氏は「警察署では予算が足りなくて無期契約職がどうなるかも知れないといつも怖がらせる」として「2004年に警察庁雇用職公務員数百人が強制的に解雇された経験があり不安だ」と話した。 このような理由で無期契約職は警察組織では異例的に去る7月に労組を作った。 労組関係者は「この前発表された政府の公共部門非正規職対策でも無期契約職問題はばっさり抜けていた」と批判した。
これに対して警察庁関係者は「月給明細書はよく知らなかった事案だが、時間外手当はきちんと支給するよう公文書まで下している」と釈明した。 キム・ソヨン記者 dandy@hani.co.kr
原文: 訳J.S