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20代の指導者と60~90代の元老グループ‘3代の同居’

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/511340.html

原文入力:2011/12/21 22:56(1670字)
キム・キュウォン記者、イム・インテク記者


葬儀委員 最上層30人 分析
金正恩副委員長など60歳以下は2人、60歳以上 28人
キム・ギョンヒ、チャン・ソンテク、リ・ヨンホ、チェ・リョンヘなど側近含む
大部分が金正日時期の人物… "世代交代 早まるか"


  20代後半の指導者と60~90代の部下。 この奇妙な組合わせは‘金正恩時代’の開幕と共に予想される北韓指導層の権力地図だ。

  金正日国防委員長の死亡以後、19日に発表された北韓の葬儀委員名簿を調べれば、82~84年生まれと知らされた金正恩党中央軍事委員会副委員長は20代後半の年齢だが、葬儀委員最高位30人の中で28人が60代以上の高齢要人で構成されている。 金正日国防委員長も30代初めから指導者教育を受けたが、1994年金日成主席死亡後に執権した時はすでに52才だった。当時、他の指導部構成員らとの年齢差がそれほど大きくはなかった。


  情報が制限された共産圏では国家指導者の葬式にあたっての葬儀委員名簿が権力序列を示す定規として多く引用されるという点を考慮すれば、今回発表された葬儀委員名簿も事実上現在の北の権力序列と見ることができるというのが一般的観測だ。


  葬儀委員序列30位までの最上層の人物を分析してみれば、極端な年齢差を確認できる。 序列30位以上の葬儀委員の中で60才以下は金副委員長の他にムン・ギョンドク党中央委員会秘書が54才で唯一だ。 60代9人、70代7人、80代11人で、キム・チョルマン国防委員は何と93才だ。言ってみれば孫が祖父を指揮しなければならない格好だ。


  葬儀委員が高齢なのは、彼らが金正日(69)委員長時期に重責を引き受けた人々であるためだ。特にキム・ヨンナム最高人民会議常任委員長、チェ・ヨンリム内閣総理、チョン・ビョンホ内閣政治局長、キム・グクテ党中央委員会検閲委員長、キム・ギナム党中央委員会秘書、チェ・テボク党中央委員会秘書、ヤン・ヒョンソプ最高人民会議常任委員会副委員長、キム・チョルマン国防委員らは1994年金日成主席葬儀委員名簿でも序列30位以内に入っていた。


  したがって北で金正恩体制が定着すれば上の人物がほとんど引退し世代交代速度が速まるものと予想される。 ヤン・ムジン北韓大学院大学校教授は「新旧世代が交替させられても老将に配慮するだろうが、金正恩副委員長の年齢があまりにも幼く世代交代速度が速くなりえる」として「相対的に若い50~60代が金正恩時代の執権世代となる可能性が高く見える」と付け加えた。


  もちろん年齢と関係なく金正恩体制の核心人物に挙げられる人々も多数含まれた。 金正恩副委員長の一番目の後見人に挙げられるキム・ギョンヒ(65)党中央委部長、チャン・ソンテク(65)国防委副委員長は葬儀委の序列がそれぞれ14位と19位だ。 4位に上がったリ・ヨンホ(69)総参謀長は昨年9月の党代表者会で金正恩副委員長と共に党中央軍事委副委員長に上がった軍部の最大実力者だ。 金正恩グループの主な人物であるチェ・リョンヘ(61)党中央委秘書、ウ・ドンチュク(69)国家安全保衛部第1部部長、キム・チャンソプ(65)国家安全保衛部政治局長もやはり30位以内に布陣している。


  上位30位以内の葬儀委員を所属分野別に分類してみれば、党中央委が12人で圧倒的に多い。 内閣は5人で、国防委員会が4人、軍と最高人民会議が3人、国家安全保衛部2人などだ。 革命1世代の子孫としては金副委員長と金正日委員長の妹キム・ギョンヒ軽工業部長の他に金主席のパルチザン同志であるキム・チェクの子息キム・グクテ党中央委検閲委員長がいる。


キム・キュウォン、イム・インテク記者 che@hani.co.kr


原文: 訳J.S