原文入力:2011/12/17 17:36(1719字)
<ハンギョレ21>891号、司正当局高位関係者 陳述 特ダネ報道
大統領府秘書室、警察首脳部にホットラインを通じて隠蔽圧力 行使
←警察庁サイバーテロ対応センターの名板前を8日午後ある捜査官が通り過ぎている。 キム・テヒョン記者 xogud555@hani.co.kr
10・26ソウル市長補欠選挙当日、中央選挙管理委員会ホームページDDoS攻撃に対する警察の捜査過程で、大統領府が外圧を行使して事件の重要事実を隠したことが明らかになった。 大統領府は特に大統領府行政官パク・某(38)氏が選挙前日の夕方、DDoS攻撃関連者らと酒席を共にした事実、そしてハンナラ党関係者たちとハッカーの間に代価性金銭取引があった事実を公開しないよう圧力を加えた情況があらわれた。選管委ホームページ攻撃事件を警察が捜査する過程で大統領府が乗り出し組織的に介入した情況があらわれ、今後波紋が予想される。
監査当局の高位関係者は「12月初めチェ・グシク ハンナラ党議員の秘書であるコン・某(27・拘束)氏検挙の直後から警察最高首脳部と大統領府が交感した後に警察発表文案を確定した」として「その過程で大統領府行政官が犯行が始まった酒席に参加していたという事実、そしてDDoS攻撃を巡る金銭取引内訳の2点を公開しないことをあらかじめ協議した」と話した。
警察はこのような合意内容により去る12月9日に捜査結果を発表しようとしたが、1日前の8日ある言論が大統領府行政官がDDoS攻撃関連者らと酒席を共にした内容を暴露したため発表内容を一部修正した。これに伴い、9日の警察の発表では大統領府行政官の酒席出席内容は認めたが、ハンナラ党関係者たちとハッカー間の金銭取引事実は公開しなかった。DDoS攻撃関連者間の金銭取引事実は<ハンギョレ21>が去る14日朝インターネットを通じて単独報道し世の中に知らされ、警察はその日の午前に記者会見を行い、このような事実を認めた。 大統領府と警察が隠そうとした二点の主な事実が結局は言論を通じて全て漏洩したわけだ。
司正当局関係者は警察と大統領府側の事前交感事実と関連して「去る12月1日警察最高位級幹部に‘意見が一致できないのでやれない’という電話が大統領府政務首席室の治安秘書官からかかってきてから本格的な調整が始まった」として 「大統領府と議論していない状況でコン氏の身元がハンナラ党議員秘書であることが言論に公開されて当時大統領府はパニックに陥り、相次ぐ警察の突発行動を憂慮して秘書官級から首席級にホットラインを格上げした」と話した。このような発言は民主党側の主張とも情況が合致する。民主党政策委議長であるパク・ヨンソン議員は「(12月9日に発表された)DDoS捜査発表文がチョ・ヒョノ警察庁長官室が直した」と主張した。民主党のまた別の議員は「チョ・ヒョノ警察庁長官が口座関連情報の公開に反対した」と話した。
大統領府側が警察の捜査に本格的に介入し始めた時点は、大統領府行政官パク氏がパク・ヒテ国会議長の秘書だったキム氏と食事を共にしたという内容を警察が捕捉しこれを捜査線上に上げた後だと知らされた。また、12月4日以後、警察が口座追跡を始めハンナラ党関係者たちの金銭取引と関連した端緒を捉えたのも大統領府が直接介入した理由と見られる。警察の捜査網が大統領府とハンナラ党にまで迫ってきたことに対する大統領府の反応と解説される。
もちろん警察内部でも金銭取引をはじめとするすべての事実を公開しようという捜査実務陣の意見も侮れなかったと伝えられた。しかし実務陣も上部の意志には逆らえなかった。監査当局のある関係者は「大統領府と調整を経た決定を翻意できる警察幹部は誰もいなかった」と話した。 <ハンギョレ21>特別取材チーム han21@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/510678.html 訳J.S