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教科部「小中高のHPにFTA広報」を要請、論難

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/509882.html

原文入力:2011/12/13 12:04(967字)


キム・ミンギョン記者


毒素条項の釈明を盛込んだ“ポップアップ・バナー”設置協力 公文書
「賛否交錯する事案に一方的掲載は不適切」との指摘


  教育科学技術部が全国小・中・高校のホームページに韓-米自由貿易協定(FTA)を広報する内容のポップアップ ウィンドウとバナーを設置するよう要請し、論議がおきている。

  教科部は12日、全国市・道教育庁に「韓-米FTA効果理解度向上のためのホームページ ポップアップおよびバナー設置協力要請」という題名の公文書を送り「市・道教育庁、直属機関、地域教育支援庁、各級学校(小・中・高)のホームページに韓-米FTA広報用ポップアップおよびバナー設置」を要請した。 教科部が公文書に案内したバナーは、「投資家-国家間紛争解決手続き(ISD)、公正なグローバル スタンダード」「ISD、私たちに必ず必要な制度です」「いわゆる毒素条項に対する反論」等の外交通商部公式説明資料を通して、韓-米FTAの肯定的な部分だけを強調している。


  これに対し、父兄と生徒たちが主に参照する学校のホームページに、政治的イシューとして今なお賛否が尖鋭に交錯している事案に関して片方の意見だけを一方的に広報する資料を載せるのは不適切だという指摘が出ている。 ソウル市教育庁関係者は「政治的に議論になっている事案を第一線の教育現場である学校のホームページにいちいち載せろと言えるのか、あきれてしまいます」と話した。 京畿道(キョンギド)教育庁関係者も「教科部公文書を受け取った後、この内容が教育的に広報するほどの事案なのか、その適切性について検討中」と明らかにした。


  ソウル地域のある高校教師は「韓-米FTAは依然として多くの国民が反対していて論議が進行中の事案なのに、政治的に中立を守らなければならない学校のホームページに政府の立場だけを載せるのは公正でない」として「学校を政権の広報道具に使ってはならない」と批判した。


キム・ミンギョン記者 salmat@hani.co.kr


原文: 訳A.K