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DDoS捜査を巡り警察庁長官-捜査企画官‘破裂音’

原文入力:2011/12/16 22:51(1776字)
ユ・ソンヒ記者


警察首脳部‘内輪もめ’
15日 首脳部‘単独犯行ではない可能性’発表 指示
15日午後 企画官 言論ブリーフィングで "単独犯行" 発表
16日 警察幹部会議 警察庁長官-企画官‘激烈衝突’
16日 警察庁長官、記者懇談会で捜査結果に反論


←チョ・ヒョノ警察庁長官、ファン・ウナ捜査企画官


  中央選挙管理委員会DDoS(分散サービス拒否)攻撃事件と関連して不良捜査と隠蔽疑惑を受けている警察の形態が日々‘漸次佳境に入る’だ。 事件関連者の間の金銭取引の代価性有無を巡り一日半の間に3度も言葉を変え、今回は‘偶発的単独犯行’という捜査チームの結論にチョ・ヒョノ警察庁長官が正面から反論して出るなど‘内輪もめ’に陥っている。

  チョ庁長は16日、予定になかった記者懇談会を自ら要望し「DDoS犯行前パク・ヒテ国会議長前儀典秘書キム・某(30)氏がハンナラ党チェ・グシク議員の前随行秘書コン・某(27・拘束)氏に渡した1000万ウォンが犯行の代価である可能性を排除できないと見る」として「このような状況で事件の主犯コン氏の偶発的単独犯行と結論を出す根拠も不足している」と明らかにした。


  チョ庁長は「捜査チームが9日、偶発的単独犯行と中間結果を発表したが、発表以後キム氏がコン氏に渡した1000万ウォンがDDoS攻撃を実行したカン・某氏に渡されたことが確認されたうえに、キム氏に対する嘘発見器検査で代価性がないという返答に偽り判定が出た」として「このような点などを追加勘案する時、今回の事件が単独犯行ではない可能性を残しておくことがより良いという判断を下すことになった」と説明した。このようなチョ庁長の判断には大統領府行政官に対する召還調査と事件関連者間の金銭取引事実を隠し世論の厳しい叱責を受けたことも大きく作用したと伝えられた。


  チョ庁長は「警察指揮部がこのような結論を15日午前に出した報道資料に盛り込んだが、捜査を指揮したファン・ウナ捜査企画官が偶発的単独犯行という既存結論が有効だと主張し、午後のブリーフィングで報道資料内容を否認した」と説明した。チョ庁長のこのような説明は警察が14日午前には「代価性のない私人間の取引」と言い、15日午前の報道資料では「代価性がある可能性を排除できない」と言葉を変えた後、また再び15日午後のブリーフィングでは「結論には変わりがない」として一日半の間に3度も言葉を変えたことが首脳部と捜査チームの葛藤のためであったということを自認したわけだ。捜査実務責任者であるファン捜査企画官が庁長の意中が盛り込まれた報道資料内容を言論ブリーフィングで公開的に否定したことについて、今回の捜査を巡る警察内部の総体的乱脈の様相を如実に見せたという指摘も出ている。


  特に16日午前の幹部会議では「15日午後のブリーフィングの時(報道資料内容どおり)代価性と単独犯行について確言できないと発表せよ」というチョ庁長の話をファン捜査企画官が無視したことについて両者に激烈な論争まで交わされたことが分かった。また、この日朝、ファン捜査企画官が<文化放送>ラジオ‘ソン・ソクヒの視線集中’に出演し、再び「金銭取引の代価性はなく、コン氏らの偶発的単独犯行」と強調したことについてもチョ庁長が激しく怒ったという話が出回っている。この日午後の記者懇談会では、同席したファン捜査企画官が自身の立場を説明する渦中に、チョ庁長が「黙っていろ」と話を遮る姿を見せもした。


  このように首脳部と捜査チームが捜査結果を巡り互いに葛藤する姿に対して、警察内部ではチョ庁長が不良捜査の責任を捜査陣に押し付けているという指摘とファン捜査企画官の意地が行き過ぎているのではないかという反応が共に出てきている。警察庁ある関係者は「捜査結果発表を巡り縮小・隠蔽疑惑が起きている時点で、こうしたことまで起きたのでは国民的非難を受けざるを得ない」と話した。 ユ・ソンヒ記者 duck@hani.co.kr


原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/510593.html 訳J.S