登録 : 2017.02.07 22:29 修正 : 2017.02.08 06:47

韓国水力原子力が運営する月城原子力発電所1号機(慶尚北道慶州)が鉄条網の向こう側に見える=慶州/イ・ジョンア記者//ハンギョレ新聞社

 月城(ウォルソン)1号機の寿命延長許可を無効にしてほしいとし地域の住民たちが提起した訴訟で、ソウル行政裁判所が許可を取り消せとの判決を下した。政府の無理な寿命延長にブレーキをかけたのだ。裁判所の判決は、原子力安全委員会(原安委)の許可手続きに問題があったことを認めたわけだが、月城1号機の稼動が地域住民に危険を招来する可能性を排除できないという意味も含んでいる。政府は最終判決を待たずに原子力発電所の稼動を直ちに止めなければならない。

 1982年に稼動を始めた月城1号機は、古里(コリ)1号機に次いで韓国で古い原子力発電所だ。設計寿命が30年なのに、原安委が2015年2月に寿命を10年延長することを許可した。既存の原発で少ない費用で電力を生産し続けられるため、電力事業者は原発の寿命延長を執拗に望む。問題は安全性だ。月城1号機は寿命延長許可の後、再稼働に入って2カ月後に自動停止するなど、1年間で2度も自動停止して住民の不安を煽った。

 原安委が寿命延長を決める過程で、果たして“安全”を考慮したのかという疑いを引き起こした。原安委は寿命延長許可の手続きである運営変更許可審議を経ておらず、原発の安全性評価の手続きの中心である過去の基準と現在の基準を比較する手続きも遂行しなかった。イ・ウンチョル委員長は任命の1年4カ月前には原子力の利用者である韓国水力原子力の原子力政策諮問委員会委員として活動した経歴があり、欠格条件に当たるという指摘も多かった。今回の裁判所判決は、原安委審議の公正性に深刻な問題があることを指摘したものと見ることができる。

 原子力発電所が安全だという神話が壊れてから既に久しい。昨年は慶州(キョンジュ)で規模5.8の大きな地震が起き、原発密集地域が地震から決して安全でないことを呼び覚ました。釜山、蔚山(ウルサン)、慶州など、人が多く住む都市の近くに原発が密集していることも心配の種だ。ここで原発をさらに増やすのではなく、まず寿命が尽きた原発から順に廃棄する道に進まなければならない。

 政府は今回の訴訟に地域住民2千人あまりが原告として立ち上がり、2千万ウォン(約200万円)の訴訟費を集めたという点を深く心に刻まなければならない。原告として参加しなかった住民も、不安でないとは決して言えないだろう。大法院(最高裁)判決を待ってみようとするならば、これまた地域住民の意向に反する無謀な試みと言える。無理やり寿命を延ばした月城1号機は、住民の安全を考慮して直ちに稼動を止めるのが正しい。

韓国語原文入力:2017-02-07 17:45
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/781691.html 訳J.S(1176字)

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