本文に移動

[社説] 私たちを悲しませる者たち

登録:2014-04-21 02:12 修正:2014-04-21 06:48

 どんな共同体もそのレベルを知るには、その共同体が危機に際した時の構成員の言動を見ればいい。構成員が低劣に行動すればその共同体は低劣な共同体であり、構成員が連帯と節制、品位を維持するならばその共同体は結局は立派な共同体であろう。そうした点からセウォル号の旅客船大惨事という前代未聞の衝撃に包まれている我々の社会は今そのレベルを試されていると言えよう。

 不幸なのは私たちの社会が精神的に重病に陥っているのではないかという兆候があちこちで見られるという事実だ。セウォル号惨事の犠牲者家族と痛みを分かち合うどころか彼らを侮蔑して利用する‘真の悪人’の存在は私たちを悲しませる。

 代表的な例が日刊ベスト貯蔵所(日ベ)をはじめとするいくつかのインターネット同好会サイトに寄せられた書き込みだ。これらのサイトには犠牲者の家族を‘遺族虫’と卑下する書き込みが多数載っているという。日ベにはイ・ジュンソク・セウォル号船長と船会社である淸海鎭(チョンヘジン)海運を "全羅道人、全羅道会社" と呼んで地域感情をあおるウソの文章まで現われたという。しかしイ船長は釜山出身で、清海鎮海運の本社は仁川にあるという。彼らの愚かさを批判する前に彼らのような者を生んだ我々の社会のレベルが恥ずかしいばかりだ。

 それだけではない。一部のやからは‘旅客船(セウォル号)沈没事故救助動画’という文と共にインターネット・アドレスをのせて、それに接続した人の個人情報を抜き出しているという。救護をかたる詐欺募金も出現。さらに金浦のある小学生は自分を事故の生存者と偽って、"船内の男の子と女の子が泣いている" という書き込みを流したというから、道徳上の危機の大きさと深さを推し量ることさえ難しい。

 政界はどうだろう。セヌリ党の世宗市の市長候補として落第点を受けたユ・ハンシク市長は、党の禁酒令が下されている中で若い党員たちと‘爆弾酒宴会’をした事実が明らかになった。軍出身のセヌリ党の最高委員は自分のフェイスブックに、この際左派を抜本的に根絶すべきだという主旨の掲示をして非難が殺到すると取り消した。

皆まともな精神状態なのか聞きたくなってくる。どうか天に唾することは止めよう。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/633644.html 韓国語原文入力:2014/04/20 18:46
訳T.W(1034字)

関連記事