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[社説] 北、ロケット発射 時期調整より取消を

登録:2012-12-10 08:05 修正:2012-12-10 09:36

 北朝鮮が一昨日、突然、最終準備中の長距離ロケット発射を延期する意向を表わした。朝鮮宇宙空間技術委員会のスポークスマンは<朝鮮中央通信>記者の問い合わせに対し「工程に一連の事情が提起されて我々の科学者、技術者らは光明星-3号2号機の発射時期を調節する問題を深重に検討している」と話した。 北朝鮮は‘一連の事情’が具体的に何かは明らかにしなかった。とにかく一時的ながら国際社会の憂慮と朝鮮半島の緊張を緩和する期間がうまれたという点で、幸いなことだ。

 北朝鮮の発射時期検討発表は過去の態度から考えると、非常に異例的だ。北朝鮮はわずか一週間前の1日に金正日前国防委員長の遺言により実用衛星を打ち上げると発表した。また4月の発射で現れた欠陥を分析して衛星と運搬ロケットの信頼性と精密度を改善したとして成功に対する自信も表していた。一週間にどんな事情があってこのような変化が起きたのかは分からない。

 報道内容だけから考えれば、科学者と技術者が発射時期を調節する問題を検討していると言うのだから技術的な問題である可能性が大きい。国内外のロケット専門家たちは、冬季はシベリアから吹く強い北西季節風と寒さのために他の季節に比べて制御関連の技術的困難と機器の障害が多く発生する可能性があると指摘している。また国際社会が北朝鮮の衛星発射計画に対して‘国際社会に対する挑戦’として普段以上に強力に圧力をかけたことも影響したのだろう。特に、習近平総書記が導く中国指導部は4月の発射時の曖昧な態度とは違い、今回は衛星発射が‘国連安保理の関連決議によって制限を受ける’とか‘慎重に行動しなければならない’とする明確な反対メッセージを送った。

 時期調整の発表を考慮すれば北朝鮮が予告した10~22日の間にロケットを発射することは難しいものと見られる。あわせて金正日国防委員長の1周期である17日をのがしただけに、あえて失敗の危険性が大きい冬季の発射を強行しない可能性も大きくなったといえる。

 北朝鮮は衛星発射を予告した後、国際社会の一致した憂慮と反発の動きを十分に認知しただろう。実用衛星とか宇宙の平和的利用という彼らの論理が通用しないという事実も考慮しただろう。北朝鮮の指導部は今回の発射延期を追加発射のための‘一歩後退’という姿勢ではなく、国内で市民生活向上に努め、国外で信頼を積む、「禍転じて福となす」の契機にすることを望む。そのためには発射の時期調整でなく発射を取り消す勇気と決断が必要だ。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/564434.html 韓国語原文入力:2012/12/09 19:09
訳T.W(1169字)

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