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[社説] 大統領選、固い連帯で国民が望む新政治の実現を

登録:2012-12-06 22:49 修正:2012-12-07 00:23

 民主統合党の文在寅(ムン・ジェイン)大統領候補と無所属前候補の安哲秀(アン・チョルス)氏が残された大統領選挙期間で全面的協力することに合意した。投票日までわずか12日を残した状況で多少遅い感がなくはないが、二人が当初国民の前に約束した一本化の完成という点でその意味は大きい。

 両候補は昨日の会合で "国民的希望である政権交替と大統領選挙の勝利のために力を合わせることにした" として "危機克服と新しい政治のために大統領選挙以後にも緊密に協力するだろう" と明らかにした。この日の会合はこれまでつまらなく続いていた一本化の論議を一段落させ、野党勢力が戦列を整えて大統領選に本腰を入れられるようになったという点で大統領選の重大分岐点というに値する。

 何より安候補がこれまでに見せた消極的な歩みから文候補を積極的に助けることにした点は高く評価できる。安候補は会合に先立って、 "新しい政治と政権交替は私の出発点であり変わりない意思" として "そのような国民的希望の前に惜しみなく捧げる木になるつもりだ" と話した。安候補が国民の前に約束したことは一本化を通じた新しい政治と政権交替の実現に要約できる。一本化の過程で迂余曲折があったし、候補辞退以後の色々な問題があったものの、安候補が思い切って文候補支援に出ることにしたことは国民との約束を履行する次元で極めて当然の帰結だ。安候補は残りの選挙運動期間中 "惜しみなくあたえる木" になるという自身の言葉通り力の限りを尽くして文候補を誠心誠意助けることによって国民との約束を守る大政治家への道を歩むべきだろう。

 両候補が昨日の会合で大統領選挙の後にも協力することにした一方、新しい政治の実現が時代の天の声だという点を再確認したのも意味が大きい。文候補は会合に先立ち全野党陣営の大統領選挙連帯機構である‘政権交替と新しい政治のための国民連帯’の結成式に参加して執権する場合、地域・政派・政党を離れた超党派的な挙国内閣を構成する一方、既得権を振り払う次元から、議員定数の縮小調整などを進める意向を明らかにした。両候補の連帯は選挙後にも新しい政治実現のための改革の全勢力の連帯で、より一層強化する必要がある。両候補とも大統領選挙以後まで見通した長いスパンで連帯の枠組みと内容を整えなければならない。

 文候補は今や安候補の支援を引き出しただけに全野党陣営の結束をいっそう固める一方、国民に感動と信頼を与えるための格別の努力をすべきだ。新しい政治の実現のための一本化は、やはり国民の生活問題の解決なしでは空念仏に過ぎない。文候補には国民の暮しの中に入って彼らの涙をぬぐう民衆政治を見せることを望みたい。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/564126.html 韓国語原文入力:2012/12/06 19:25
訳T.W(1254字)

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