原文入力:2011/08/05 08:34(949字)
イ・ボニョン記者
財務長官在任時、公金横領・詐欺 共謀容疑など調査
←クリスティン ラガルドIMF総裁
フランスの裁判所がクリスティン ラガルド国際通貨基金(IMF)総裁に対する捜査着手を決めた。同じくフランス出身の前任総裁ドミニク・ストロスカーンが米国とフランスで性犯罪容疑で捜査を受けており、国際通貨基金は前・現職総裁が同時に捜査を受けることになった。
高位公職者の不正を専門担当するフランス共和国裁判所は、4日 ラガルド総裁が2007年 財務部長官就任初期にある事業家の便宜を図った容疑に対し捜査開始決定を下したと<AFP>通信が報道した。フランス検察は"公金横領" と "詐欺共謀" 容疑を巡り捜査が進行されると説明した。
ラガルド総裁はニコラ・サルコジ政権スタートと共に財務長官に任命された後、スポーツ用品ブランド アディダスの前所有主 ベルナール タビと銀行との訴訟で、彼に有利なように権力を行使した容疑を受けている。タビはアディダス株式を売却する過程で国営銀行だったクレディリオネ銀行が不当行為で損害を負わせたとし、同銀行と訴訟中だった。4年間続いたこの訴訟はラガルド総裁がタビに2億8500万ユーロ(4320億ウォン)が戻るように措置したことにより終わった。だがラガルド総裁がタビに過度に有利な決定を下し、闇取り引きがあったという主張が出てきた。タビは元々社会党政権で長官を務めたが、去る大統領選挙では大衆運動連合のサルコジ候補を支持した。
今回の捜査は少なくとも数ヶ月かかると予想される。進捗によっては米国、ワシントンの国際通貨基金本部に駐在するラガルド総裁に対する召還調査有無が争点に浮上するものと見られる。ラガルド総裁側は「一点の疑惑も残らないだろう」としつつ一日も早く容疑が解けることを望むと明らかにした。彼女は野党の社会党議員が容疑を膨らませたために苦境に陥ったと主張している。 イ・ポニョン記者 ebon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/490514.html 訳J.S