本文に移動

米「イランと交渉」誰と?…ブーメランとなった「斬首作戦」で暗殺も疑われ

登録:2026-03-26 02:33 修正:2026-03-26 07:32
イランのガリバフ国会議長、米の交渉相手説を否定 
最高安全保障委員会の事務局長の実権も不明確
イランのモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長が2024年10月12日、レバノンのベイルートで記者会見をおこなっている/AP・聯合ニュース

 米国のドナルド・トランプ大統領は米国・イスラエルとイランとの戦争の交渉局面への転換を急いでいるが、イランはなかなか応じない。指導部の多くが殺害されたため、誰が交渉権限を持っているのかが不明確なうえ、繰り返し裏切られてきたことから、米国を強く疑っているためだと分析される。イランが慌てて交渉を進める理由もあまりないように思われる。

 イスラエルが主導したイラン政権首脳部に対する「除去作戦」は、米国とイランの交渉局面においてブーメランとなって返ってきている。イラン内部で誰が交渉権限を持っているのか、交渉結果は内部の合意を得られるのかという疑問が提起されている。24日(現地時間)のロイターの報道によると、複数の情報筋が、米国とイランの会談が実現すれば、イランはモハンマド・バゲル・ガリバフ国会議長とアッバス・アラグチ外相を派遣するだろうと語った。

 しかし米国の交渉相手と名のあがるガリバフ議長は、これを否定している。実権を握ったとされていたラリジャニ氏の後を継ぎ、最高安全保障委員会の事務局長に就任したモハンマド・バゲル・ゾルガドル氏(72歳)についても、どれほどの権限を握る人物かについては分析が割れている。ある情報筋は、「米国側の代表のスティーブ・ウィトコフ特使とトランプ大統領の娘婿のジャレッド・クシュナー氏がイランとの交渉のために信頼できるチャンネルの構築に努めたが、今後どのような結果になるか、実際に使えるチャンネルがあるかどうかは、まだ断言が難しい」と米メディア「アクシオス」に語った。

 このような交渉窓口の確保の難しさは、米国とイスラエルが自ら招いた面がある。イスラエルがイランの高官を大量に殺害してしまったため、対話に臨み米国と約束する権限を持つ人物がほとんどいなくなったということだ。ロイター通信は、イランの複数の情報筋が「最終決定権は強硬派の革命防衛隊にある」と語ったと伝えた。

 米国に対する疑念も非常に強い。昨年6月と今年2月の米国との交渉過程で繰り返し裏切られたイランは、今回の交渉提案もガリバフ議長暗殺のための煙幕である可能性があると疑っている。ウォール・ストリート・ジャーナルがイランの関係者の話を引用して報じた。

 イランにとって、早期終戦を望む理由はあまり多くない。ホルムズ海峡の封鎖を長期化し、他国を苦しめれば苦しめるほど、自らが望むものを得られる可能性が高まると考えているのだ。ウォール・ストリート・ジャーナルは米政府の評価をもとに、「イランは、ホルムズ海峡の封鎖で国際エネルギー市場を揺さぶるとともに、トランプ大統領への圧力を高めれば、交渉を引き延ばすことができると考えている」と報じた。

キム・ジフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/arabafrica/1251048.html韓国語原文入力:2026-03-25 16:40
訳D.K

関連記事