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スウェーデン‘軍 徴兵制’ 109年ぶりに歴史の中へ

原文入力:2010-07-02午後10:07:11(1282字)
"冷戦崩壊後 意味失う" 職業軍人制度 強化へ
ドイツも廃止論争 熱い…台湾は4年後に募兵制

チョ・キウォン記者

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スウェーデンが1日、109年の歴史を持つ徴兵制を公式廃止した。
スウェーデンは1901年から実施した徴兵制を廃止し、有事の際にのみ国民を徴集することができるよう制度を変えた。ステン トリポルス スウェーデン国防長官は「スウェーデンの国防能力はプロフェッショナルな形態で、より一層強化されるだろう」と話したと<AP>通信は伝えた。スウェーデンは最近、徴兵制廃止に合わせてテレビなどに募兵広告を出し、職業軍人制度の強化を図っている。

第1・2次世界大戦の時、強力な軍事力を土台に中立国の地位を守ったスウェーデンが徴兵制を廃止した背景は冷戦の崩壊だ。スウェーデンは旧ソ連と隣接した位置のために冷戦時期にソ連の侵入への対処が強調された。1990年代まで人口が940万人程の国で有事の際に兵力80万人を動員できる体制を整えた所以だ。しかし冷戦崩壊でこういう意味は色あせ、兵役免除もますます増えた。一時兵役履行率が85%水準だったが最近15%水準まで下がった。結局、昨年議会で徴兵制廃止が議決された。スウェーデン タブロイド新聞<アプトンブラデトゥ>は 「義務と権利の相関関係がますますかすんできている」として遺憾を表わしたが、時代の流れは徴兵制廃止側だ。スウェーデン新聞<タゲンス ヌィヘテル>は社説で「徴兵制廃止は時間の問題だった。冷戦が終わり徴兵制はすでに意味を失った」と書いた。

冷戦崩壊以後、徴兵制廃止は世界各国でますます増加している。男女全てが兵役義務を負ったポーランドは2008年に徴兵制を廃止した。中国と軍事的対立を続けている台湾も2015年1月に徴兵制廃止を実施する計画だ。台湾は徴兵制の代わりに職業軍人処遇を大幅に改善し軍の質を高めるという計画だ。台湾はすでに2000年から代替服務制を施行し募兵人員を増やしながら徴兵制廃止を徐々に推進してきた。

英国(1963年廃止)やフランス(2001年廃止)とは違い、現在まで徴兵制を維持しているドイツも廃止議論が活発だ。ドイツは最近、財政緊縮の時に予算削減優先順位で軍事費が議論され、この過程で徴兵制廃止が議論された。カール テオドル チュ グーテンベルク ドイツ国防長官は先月<シュピーゲル>とのインタビューで 「ドイツが軍改革と予算節減のために義務服務制度を廃止することになりそうだ」と話した。

この他にもアルバニアとセルビアが今年中に徴兵制を廃止する軍改革作業に着手しており、ウクライナも来年1月1日付で徴兵制を廃止することを決めた状態だ。

チョ・キウォン記者garden@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/europe/428696.html 訳J.S