米国のあるスタートアップが世界で初めて空を飛ぶ電気自動車(EV)を開発したとして、自動車が垂直離陸する映像を公開し、話題になっている。
米国のスタートアップ「アレフ・エアロノーティクス」(Alef Aeronautics)が先日、フライングカー「モデルA」の飛行映像を公開した。米NBCとEV専門メディア「エレクトリック」が19日付で報道した。公開された映像には、黒いEVが道路走行中に空中に離陸する場面が含まれている。この車は、道路に駐車された他の白い車両を越えて約10メートルを飛行した後、再び地上に着陸した。「エレクトリック」は、道路走行中に実際に垂直離陸する自動車の映像が公開されたのは今回が初めてだと説明した。
アレフはフライングカー「モデルA」が100%EVであり、道路での走行が可能で、垂直離着陸機能が搭載されていると説明した。アレフのCEOジム・ドゥホフニー(Jim Dukhovny)氏は「新しい交通手段が可能であることをアレフが人類に証明している」とし、「最初の歴史的映像」だと述べた。アレフはフライングカーの開発に10年余りを投資したスタートアップで、2022年「モデルA」というフライングカーを公開し、話題になった。その後1年も経たず、2023年7月にモデルAは米連邦航空庁から野外試験を許可された。
フライングカー「モデルA」は今年末から本格的な生産が始まる予定だ。アレフは現在、モデルAの予約注文は3300件と明らかにした。予想販売価格は約30万ドル(約4500万円)。アレフは「誰が空を飛ぶ電気自動車を映画でしか見たことがないと言ったのか」とし、「アレフ・エアロノーティクスが垂直飛行する映像を公開し、歴史を刻んだ」と評した。